ワッキーが選ぶJ歴代最強チーム「記録にも記憶にも残るチーム!なにより興奮するのは…」

2020年06月06日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

福西はまさにドゥンガの化身

ワッキー氏が1位に選ぶ「02年の磐田」の布陣。MVPには「同年代の誇り」名波、MIPには「ドゥンガの化身」福西を挙げている。(C)SOCCER DIGEST

 5月28日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代最強チーム」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に"歴代で最強だと思うチームトップ3"を選んでもらっている。ここでは、芸能界随一のサッカーフリークであるワッキーの"トップ3"を紹介しよう。

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「ワッキーが選ぶ"最強チームトップ3"」
1位:2002年のジュビロ磐田
2位:1993年のヴェルディ川崎
3位:2010年の名古屋グランパス
 
 超豪華メンバーと、彼らの能力を最大限に活かしたシステムを採用し、Jリーグ史上初の2ステージ完全制覇――02年の磐田は記録にも記憶にも残るチームでした。"歴代最強"と聞いて、多くの人がこのチームを挙げるんじゃないですかね。

 第2ステージでレギュラー全員が日本人だったというのは大きな評価ポイント。なにより僕ら72年生まれが誇る天才MF名波浩が中盤の中央で攻撃のタクトを振るっていた。それだけで大興奮です。

「N-BOX」という画期的なシステムを使っていた01年も相当強かったんですけど、やっぱりこの年は名波が膝の故障で離脱してしまったのが残念でした。それでチャンピオンシップで鹿島に敗れてしまって。

 それから名波が帰ってきた02年に、本領を発揮してリーグ優勝を果たす。すごくドラマチックじゃないですか。そういう意味でも思い出深いです。

 名波以外にも実力者がゴロゴロいて、しかも彼らは泥臭い仕事も厭わない。それぞれの仕事のスペシャリストが揃っていました。特にパズルがガッチリとハマったような中盤は素晴らしかった。もうなんか阿吽の呼吸という感じで。

 福西(崇史)がハードタックルをかます姿は強烈で、まさに"ドゥンガの化身"という印象でしたし、市立船橋高出身で僕の後輩である西(紀寛)がDFを切り裂くようなドリブルで攻撃にアクセントを加えていた。

 そして前線にはオールマイティな高原(直泰)と常に全力プレーでやたらと点を取るゴンさん(中山雅史)がいて、DFには代表組が揃う。どのポジションも見応えがありました。
 

次ページ10年の名古屋には個人的にどうしても特別な想いが

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