ライー、ロナウジーニョらブラジル人が存在感を示してきたエースナンバー!――パリSGの10番の系譜

2020年06月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

4連覇の原動力となったイブラヒモビッチ

90年代中期のチームを牽引したライー(左上)をはじめ、ロナウジーニョ(右上)、イブラヒモビッチ(左下)、ネイマール(右下)などがパリSGの10番を背負っている。 (C) Getty Images

 サッカー界におけるエースナンバーである「10番」。その栄えある番号をメガクラブでは一体誰が背負ってきたのか。

 固定番号制が導入されたシーズンから現在に至るまで、重役を担ってきたパリ・サンジェルマンの10番たちを一挙に紹介する。

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 10番史を語る上で切り離せないのがブラジル人だ。最初に偉大な足跡を残したのが、類稀な攻撃センスと傑出した得点力で90年代中期のチームを牽引したライー。93-94シーズンのリーグ・アン制覇、94-95と97-98シーズンの国内カップ2冠に大きく貢献したレジェンドだ。

 02年にエースナンバーを引き継いだロナウジーニョは、わずか2年の在籍だったものの印象的なプレーの数々でファンを魅了した。

 そして現10番がネイマール。クラブ史上初のCL制覇に導けるかどうか、まさに真価が問われている。

 ブラジル人以外でもっとも輝いたのがズラタン・イブラヒモビッチ。12年夏に加入すると当初は18番だったが、入団半年後の13年1月に10番のネネーがカタールのアル・ガラファへと移籍した後に継承。30ゴールを挙げて得点王に輝き、クラブを19シーズンぶりのリーグ・アン優勝へと導いた英雄は、以降も絶対的なエースとして君臨し、リーグ4連覇の原動力となった。

◆パリSGの歴代10番の系譜と戦績はこちら
※リーグ・アンが固定番号制に変更した96-97シーズンから

ライー(MF /元ブラジル代表/在籍期間:93~98年)
10番を背負ったシーズン:96-97~97-98
10番時代の公式戦成績:92試合・28得点・2アシスト

オーガスティン・オコチャ(MF /元ナイジェリア代表/在籍期間:98~02年)
10番を背負ったシーズン:98-99~01-02
10番時代の公式戦成績:112試合・20得点・9アシスト

ロナウジーニョ(MF /元ブラジル代表/在籍期間:01~03年)
10番を背負ったシーズン:02-03
10番時代の公式戦成績:37試合・12得点・10アシスト

ブランコ・ボスコビッチ(MF /元モンテネグロ代表/在籍期間:03~05年)
10番を背負ったシーズン:03-04~04-05
10番時代の公式戦成績:47試合・5得点・0アシスト

ヴィカシュ・ドラソー(MF /元フランス代表/在籍期間:05~06年)
10番を背負ったシーズン:05-06
10番時代の公式戦成績:40試合・1得点・6アシスト

マルセロ・ガジャルド(MF /元アルゼンチン代表/在籍期間:07年)
10番を背負ったシーズン:06-07~07-08
10番時代の公式戦成績:28試合・2得点・1アシスト

ソウザ(MF /ブラジル/在籍期間:08年)
10番を背負ったシーズン:07-08
10番時代の公式戦成績:17試合・0得点・3アシスト

ステファン・セセニョン(MF /ベナン代表/在籍期間:08~11年)
10番を背負ったシーズン:08-09~09-10
10番時代の公式戦成績:82試合・11得点・14アシスト

ネネー(MF /ブラジル/在籍期間:10~13年)
10番を背負ったシーズン:10-11~12-13
10番時代の公式戦成績:112試合・48得点・46アシスト

ズラタン・イブラヒモビッチ(FW /元スウェーデン代表/在籍期間:12~16年)
10番を背負ったシーズン:12-13~15-16
10番時代の公式戦成績:155試合・136得点・50アシスト

ハビエル・パストーレ(MF /アルゼンチン代表/在籍期間:11~18年)
10番を背負ったシーズン:16-17
10番時代の公式戦成績:23試合・3得点・9アシスト

ネイマール(FW /ブラジル代表/在籍期間:17年~)
10番を背負ったシーズン:17-18~
10番時代の公式戦成績:80試合・69得点・39アシスト


構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年6月4日号より転載
 

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