番記者選定「J1・クラブ別歴代最高プレーヤー」。選ばれし18名の顔ぶれは?

2020年06月01日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

鹿島の歴代最高は“サッカーの伝道師”

左からG大阪の遠藤、川崎の中村、鹿島のジーコ、浦和のポンテ。いずれもJリーグで偉大な足跡を残す名手だ。写真:サッカーダイジェスト

 2020年シーズンのJ1&J2全40クラブで、それぞれ歴代最高プレーヤーは誰なのか? 5月28日発売のサッカーダイジェストで特集されている「クラブ別歴代最強チーム」の中でピックアップされた歴代最高プレーヤー40人のうち18人を、ここでは「J1編」としてお届けする。

<鹿島アントラーズ>
ジーコ(MF/所属期間:1991~1994年)
 "サッカーの伝道師"であるこの巨星がいなければ、「今の鹿島はなかった」と言わしめる影響力をピッチ内外で示した。93年の開幕戦でのハットトリックには、ただただ驚嘆するしかない。(選者/小室功=オフィスプリマベーラ)

<横浜F・マリノス>
松田直樹(DF/所属期間:1995~2010年)
 存在感という意味で、この男の右に出る者はいない。闘志や情熱を前面に押し出すプレーは見ている者の心を強く揺さぶった。"マツ"は多くのサポーターの心の中で生き続けている。(選者/藤井雅彦=ジャーナリスト)

<サンフレッチェ広島>
森﨑和幸(MF/所属期間:1999~2018年)
 パス成功率90パーセント以上の精密さとともに「ピッチの指揮官」と森保監督が称した洞察力や戦術眼がなければ3度の優勝はなかった。厳しい病を何度も克服した頑張りにも敬意を表して。(選者/中野和也=紫熊倶楽部)
 
<ガンバ大阪>
遠藤保仁(MF/所属期間:2001年~)
 01年の加入後、全タイトルに主力として貢献。驚異的な稼働率はもちろん、この男の哲学がガンバの攻撃性能を支えた点も称賛したい。遠藤なしにクラブの栄冠はなかったと言い切れる。(選者/下薗昌記=サッカーライター)

<川崎フロンターレ>
中村憲剛(MF/所属期間:2003年~)
 J随一の戦術眼を誇るバンディエラ。彼抜きにクラブの歴史は語れない。リーグ初優勝時に等々力のピッチで泣き崩れた姿は永遠に語り継がれるだろう(選者/いしかわごう=フリーライター)

<浦和レッズ>
ロブソン・ポンテ(MF/所属期間:2005~2010年)
 クラブの全盛期に絶大な存在感を発揮。苦しい試合ほど、そのゴールでチームを救う"本物"の「背番号10」だった。06年のJ1優勝と07年のアジア制覇は、彼なしには果たせなかった。(編集部選定)
 

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