「デア・クラシカー」でバイエルンのキミッヒが打ち立てた、驚きのクラブレコードとは?

2020年05月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

測定が始まった13-14シーズン以降の最長記録

ドルトムント戦でクラブレコードを塗り替えたキミッヒ。(C) Getty Images

 ドルトムントとの「デア・クラシカー」で値千金のゴールを決めたバイエルンのヨシュア・キミッヒが、その試合で偉大な記録を打ち立てた事実が明らかになった。
 
 5月26日に開催されたブンデスリーガ第28節で、首位を走るバイエルンはアウェーで2位ドルトムントと対戦し、1-0で勝利を飾った。これで7連勝とした絶対王者は宿敵との勝点差を「7」に広げ、ブンデス8連覇に向けて大きく前進した。
 
 この試合でリーグ選定のマン・オブ・ザ・マッチに輝いたのがキミッヒだ。中盤の底でフル出場したダイナモは、43分に相手GKを嘲笑うかのような華麗なループシュートを決めただけでなく、攻撃の組み立てや中盤のフィルター役としても機能し、奮迅の働きを披露した。
 
 データサイト『Opta』によると、この日攻守のあらゆる局面に顔を出したこのマルチプレーヤーは、13.73キロの走行距離を記録。この数値はブンデスリーガでトラッキングデータの測定が始まった13-14シーズン以降における、バイエルンのクラブレコードだったという。
 
 リーグ中断明けでコンディションが万全ではない点、(アウェーとはいえ)無観客試合で士気を高めてくれるサポーターが不在だった点を踏まえれば、驚くの記録といっていいだろう。ドルトムント戦後、自身のハードワークについて聞かれたヒーローはこう答えている。
 
「このような大一番では、あえてモチベーションを上げる必要はない。とにかく走るだけだ」
 
 ハンジ・フリック監督も「素晴らしいメンタリティーの持ち主」と絶賛する25歳のMFが、バイエルンのブンデスリーガ8連覇、そして悲願のチャンピオンズ・リーグ制覇の鍵を握っているのは間違いない。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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