「彼らが負けるのを見たときは…」ウェンゲル、“無敗優勝”が未遂に終わったリバプールへの本音を吐露!

2020年05月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ライバルの偉業達成間近に…

自らの記録が破られないことに対して、率直な心境を明かしたウェンゲル。 (C)Getty Images

 記録はなかなか永遠に続くものではない。偉大なチームや選手が自分の記録に肩を並べ、更新したら、それは誇らしいという声もある。

 一方で、自分の軌跡として偉大な記録を保ちたいと願うのも、人として当然の心情だ。だからこそ、元アーセナル監督のアーセン・ヴェンゲルは、2月29日のプレミアリーグで首位リバプールがワトフォードに敗れた際の、率直な想いを明かした。

 ヴェンゲルは2003-04シーズンのプレミアリーグで無敗優勝という偉業を成し遂げた。今でも「インビンシブル(無敵)」の愛称で親しまれる伝説のチームだ。だが今季、その偉業に迫ったのが、ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールだった。

 開幕から8連勝を成し遂げたリバプールは、マンチェスター・ユナイテッドと引き分けたのち、第10節から18連勝という快進撃を見せた。首位を独走し、圧倒的な強さで悲願の優勝に向かっていただけに、ヴェンゲル・アーセナルの再現となる無敗優勝を予想した人も少なくなかった。

 だが、第28節のワトフォード戦で、リバプールは0-3とまさかの完敗を喫し、無敗優勝の夢に終止符を打たれた。英紙『The Sun』によると、ヴェンゲルはスポーツチャンネル『beIN Sports』で「リバプールが負けるのを見た時はとても満足だった」と語ったという。

「いつだって、何かを成し遂げた唯一の存在でありたいと望むものだ。リバプールは本当に無敗優勝するかもしれなかった。だが、(リバプールの黒星は)その再現がいかに難しいかを示している。少なくとも、その日はアーセナルのサポーターからたくさんメッセージをもらったよ」

 今季のリバプールでも成し遂げられなかったプレミア無敗優勝を達成し、ヴェンゲル・アーセナルに肩を並べるチームは現れるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事