【前編】「自分のこと以上に悔しい」市船OBペナルティが熱血&爆笑トーク! 後輩部員89人に向けて語ったこととは?

2020年05月21日 安藤隆人

ペナルティのふたりが市立船橋高のリモートミーティングに参加

市立船橋のOBであるペナルティの二人。ヒデさん(左)とワッキー(右)さんが現役部員に対して想いを語った。※写真はリモートミーティング中のスクリーンショット。

 高校サッカーの名門・市立船橋。インターハイ優勝9回、選手権優勝5回を誇り、2014年以降は高円宮杯プレミアリーグEASTで戦い続けるなど、常にユース年代のトップシーンを牽引する強豪校だ。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学校のある千葉県は早々に緊急事態宣言が出され、今もなお解除されていない。休校が続き、部活動も停止している中、少しでも選手たちにプラスになるようにと、これまで渡辺広大(ザスパクサツ群馬)、椎橋慧也(ベガルタ仙台)、杉岡大暉(鹿島アントラーズ)、金子大毅(湘南ベルマーレ)など同校OBのJリーガーが、サッカー部のリモートミーティングに参加をして熱い話をしてきた。

 今回は市船サッカー部のOBであり、人気お笑い芸人のペナルティのヒデ(中川秀樹)さんとワッキー(脇田寧人)さんがこのリモートミーティングに参加。1~3年生まで89人の選手と、波多秀吾監督をはじめスタッフの前で熱いトークを繰り広げた。

 ミーティングはまずワッキーさんの同期であり、市船サッカー部後援会副会長の村田貴顕氏がファシリテーターとしてスタート。ヒデさんがMCとなって、ワッキーさんとの掛け合いで始まった。その中で、話がインターハイに及ぶと、2人の部員に寄り添うような深い言葉が投げかけられた。

 ヒデさんは市船サッカー部において2度目の全国制覇となる1988年度のインターハイ優勝(87年と2連覇)経験者。その話題を振られると、ヒデさんは「・・・ん~そうですね、優勝しましたけど、同じくらい、いやそれ以上に皆さんは力を持っていると考えると・・・。本当に自分のこと以上に悔しいですね」とインターハイが中止となった選手たちの心情を気遣った。

「皆さんはもっと計り知れない悔しさというか、辛さというか、物凄い葛藤の中で何を頼りにすればいいのかと思うほど、部活動というものに懸けていたと思います。結構僕の代のプロになった選手たちといろいろ連絡をとって話したのですが、やっぱり高校サッカーに関わったOB、OGたち、みんな『何かをしてあげたい』という気持ちは持っているし、それを伝えたくて今回の依頼をいただいて、こうして監督さんはじめ皆さんとお会いすることができています」(ヒデさん)。

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