田中達也が選ぶJ歴代ベスト11「エメルソン以上のFWは見たことがない。そのレベルは…」

2020年05月13日 サッカーダイジェスト編集部

一緒にプレーしたことがある選手から選出

赤く囲っているのが「MY BEST PLAYER」。田中達也が挙げたエメルソンは、「この企画を聞いた時点で選出は決まっていました(笑)」(C)SOCCER DIGEST

「Jリーグ歴代ベストイレブン」と題し、現在までに登録されたJリーガーで、外国籍選手は3人までという条件で、新潟の田中達也に"マイベストイレブン"を選んでもらった。浦和に2001年から12年までの12年間所属し、2003年にはナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)MVPとニューヒーロー賞をダブル受賞、今季で新潟所属8年目になるベテランFWの"マイベストイレブン"を紹介しよう。

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 これまでに、一緒にプレーしたことがある選手から選出してみました。フォーメーションは、ダイヤモンド型の4‐4‐2。

 まずGKは、東口順昭選手を。13年に新潟でともにプレーをしましたが、当時の新潟をビッグセーブで何度も救ってくれました。俊敏性、ボールへの反応の速さは日本でトップレベルだと思います。

 右SBには、浦和所属時代に一緒にプレーをした先輩の山田暢久さん。身体能力を活かした守備力は高く、右サイドが安定します。山田さん以上の身体能力の高さのプレーヤーはあまり記憶がないですね。

 左SBは、やはり1対1の場面での守備が強い長友佑都選手を。プレーにむらがなく、常に安定したパフォーマンスを発揮しているのはひとつの才能。左サイドに置くことで、右利きだからカットインもできるし、縦への打開も可能になります。
 
 そして自分の中で、センターバックと言えば中澤佑二選手と田中マルクス闘莉王選手はセット。中澤選手は高さが特徴だし、スピードや強さも備えているセンターバック。鉄壁の守備を整えるうえで、欠かせない選手です。闘莉王選手は高さはもちろん、フィードも高性能。セットプレーの得点の印象も強く、困ったときにチームを助けてくれました。

 ボランチは、1ボランチでレオ・シルバ選手。守備能力、特にボール奪取能力はJリーグ屈指のレベル。攻撃においてもしなやかな身のこなしでボールを前進させられる万能型プレーヤーです。中盤の守備はレオに任せて、前目の選手は攻撃に集中できるくらいです。

 サイドハーフは、右に中村俊輔選手を。言わずもがなの、日本を代表するプレーヤーのひとりですよね。タメをつくることができ、後ろには山田選手がいるので、シザースして、左足で蹴ろうと見せかけて縦に持ち出して右足でセンタリングするなど、攻撃に専念してもらおうというイメージです。セットプレーのキッカーもお任せです。

 左サイドハーフは、パスセンスが最高な中村憲剛選手。凄いタイミングでボールが出てくるし、パスの出しどころも卓越していて、自分も何度も受けさせてもらいました。中村選手のように、独特の間合いでパスを出せる選手はなかなかいないと思います。

 トップ下はポンテ選手。なかなかJリーグにはいないタイプです。ドリブルでの打開はもちろん、アシストも光るものがあるので、司令塔として決定的な仕事ができる選手です。
 

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