「ブッフォンが羨ましい」「本田はアフリカまで行くかもね(笑)」ピッポ・インザーギ独占インタビュー(後編)

2020年05月08日 パオロ・フォルコリン

「いつかアッズーリを率いてみたい」

ブッフォン(右)は42歳ながら今も現役。インザーギは「羨ましい」とも。(C)REUTERS/AFLO

 元イタリア代表FWのフィリッポ・インザーギ(46歳)が、旧知の仲であるパオロ・フォルコリン記者の電話による独占インタビューに応じた。

 現役時代はユベントスやミランでストライカーとして活躍し、現在はセリエBで首位を独走するベネベントの監督を務めるピッポ(インザーギの愛称)は、パンデミックに世界が振り回される今、どんな思いを抱いているのか。

『ワールドサッカーダイジェスト2020年5月7日号』に掲載された独占インタビューを、3回に分けて公開する。最終回の後編は、新旧のイタリア代表、そしてミランで指導した本田圭佑に関する話だ。

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フォルコリン記者:新型コロナウイルス拡大の影響で、今夏に予定されていたユーロも1年延期されてしまった。イタリア代表のロベルト・マンチーニ監督にとって、これはポジティブとネガティブのどちらかな?

インザーギ:あまり良いことではないと思うな。アッズーリはユーロ予選で10試合すべてに勝利した。記録的な快挙だよ。

 チームはモチベーションに溢れ、自信もかなり深めていたはずだ。エースのインモービレはラツィオでゴールを量産していたし(今シーズンはここまで26試合で27ゴール)、この勢いのまま今夏に大会があれば、1968年以来の優勝も不可能ではなかったと思う。

 でもまあ、決まったことを嘆いていても仕方がない。来年になってポジティブになることに目を向けるべきだね。例えば怪我人の復帰だ。すでに復帰したけどキエッリーニのコンディションはもっと上がるだろうし、21年夏ならザニオーロ(膝十字靭帯断裂で戦線離脱中)も十分に間に合う。
 
フォルコリン記者:現役時代のピッポは、アッズーリでのプレーも大好きだった。いつか監督としてイタリア代表に戻りたいって気持ちはある?

インザーギ:その答は簡単だ。SI(YES)! もちろん! 最大級の「SI」だよ! すべての監督にとって自国の代表監督の座は、憧れであり目標だ。いつかアッズーリを率いてみたいよ。でも今の私はまだまだ経験不足。クラブチームでたくさん挑戦をした後に、そんな話が舞い込んできたら、喜んで引き受けるよ。

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