名良橋晃が選ぶJ歴代ベスト11「ずっと”師匠”で、憧れの右SBは…」

2020年04月30日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

三都主とアツは、ふたりともやりがいがあった相手

赤く囲っているのが「MY BEST PLAYER」。名良橋氏が挙げたのは、鹿島時代のチームメイト、ジョルジーニョだ。

 4月23日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代ベストイレブン」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に"マイベストイレブン"を選んでもらっている。人選の条件は現在までに登録されたJリーガーで、外国籍選手は3人まで。ここでは、平塚(現湘南)や鹿島などで右SBとして活躍し、1998年にはフランス・ワールドカップに出場した名良橋晃氏の"マイベストイレブン"を紹介しよう。

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 現役時代に対戦して、強烈な印象が残った選手たちを中心に選びました。なので、現役はいないですね。

 マッチアップして一番やりにくかったのは、スピードでドリブルを仕掛けてくる三都主。左SBではアツの「カミソリか!!」というくらい鋭い切り返しに、何回引っかかったことか……。彼は、"元祖ブレ球フリーキッカー"なので、無回転キックも凄かったですね。対峙した三都主とアツは、裏を返せば、ふたりともやりがいがあった相手です。

 助っ人でインパクトが強かったのは、力強いオリバとスピードのあるケリー。どちらも、技術も高かった。オリバは98~99年の頃に勢いのあった清水で、前線の中心になっていて、よく印象に残っています。対戦して嫌な存在でしたね。ケリーは中盤で活きる選手だと感じました。

 テクニックがある俊哉は「こんなところにいるの?」という神出鬼没な嫌らしいプレーもしてきた。敵としてだけでなく、代表では味方としても一緒にプレーしましたけど、上手さがあって、得点感覚もある。良い選手でしたね。

 モトさんで印象深いのは、僕が鹿島にいた97年、三ツ沢でのフリューゲルス戦で決められたハットトリックですね。守備のバランスを取れて、得点も取れる。キャプテンシーもあったので、味方にすると本当に心強い選手です。

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