対戦成績から探る「J1全18クラブの相性」後編|大阪の2クラブが最も苦手なのは…

2020年04月27日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

清水は神戸と名古屋に優勢

後編では、湘南、清水、名古屋、G大阪、C大阪、神戸、広島、鳥栖、大分の9クラブを検証。(C)SOCCER DIGEST

 どんな人にも得意・不得意があるように、サッカーチームにもまた相性がある。

「この相手にはいつも良いイメージで臨める」

「なぜかこのチームには、毎回やられてしまう」

 実際に試合後の囲み取材で選手や監督からも何度かそんな言葉を聞いたことがある。そこで今回は、各クラブの相性を過去の対戦成績から探ってみた。対象はJ1の全18クラブ。対戦成績の内訳はJ1とJ2のリーグ戦のみ(チャンピオンシップやJ1昇格プレーオフなどを除いたレギュラーシーズンの試合)のものとした。

 後編では、湘南、清水、名古屋、G大阪、C大阪、神戸、広島、鳥栖、大分の9クラブを検証する。

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――◆――◆――◆――◆――

湘南ベルマーレ

「仙台とのアウェーゲームが鬼門に」

対戦相手(対戦成績) 直近5試合の成績(○勝△分●敗)
札幌(11勝11分15敗)●●△○●
仙台(11勝9分22敗)●●●○△
鹿島(9勝1分18敗)●○●●○
浦和(9勝2分22敗)○○○△●
柏 (7勝4分13敗)○△△●○
FC東京(2勝3分9敗)●●△●△
川崎(6勝7分15敗)●△△●●
横浜(6勝2分20敗)●△●●●
横浜FC(18勝7分13敗)●○○○△
清水(7勝2分17敗)○●△○●
名古屋(11勝4分15敗)●△△△○
G大阪(7勝1分18敗)●○●●●
C大阪(9勝2分13敗)●●△●●
神戸(8勝7分5敗)●○●●○
広島(10勝4分21敗)●●△●○
鳥栖(25勝10分15敗)●△○○●
大分(8勝5分11敗)○●△●●

 特に苦手なのが横浜とG大阪。J1とJ2の2部制になった1999年以降は、それぞれにわずか1勝ずつしか挙げられておらず、さらに現在どちらにも3連敗中。またユアスタも鬼門で、仙台とのアウェーゲームは2勝5分13敗と結果を残せていない。勝ち越しているのは横浜FC戦と鳥栖戦。特に同じ走力を武器とする鳥栖とは相性が良い。運動量で上回り、主導権を握る試合も少なくない。
 
清水エスパルス

「横浜の連覇を阻止する伏兵に?」

対戦相手(対戦成績) 直近5試合の成績(○勝△分●敗)
札幌(9勝1分8敗)●○●●●
仙台(10勝4分8敗)△△●○●
鹿島(24勝7分27敗)●○●●●
浦和(24勝8分24敗)●●△●●
柏 (18勝4分22敗)●○●○○
FC東京(11勝7分19敗)●○●●●
川崎(10勝8分12敗)●●●●△
横浜(22勝11分25敗)△●○○○
横浜FC(3勝1分0敗)-△○○○
湘南(17勝2分7敗)●○△●○
名古屋(26勝9分21敗)△○○○○
G大阪(10勝6分22敗)○○●●●
C大阪(9勝7分16敗)○○●○●
神戸(22勝5分13敗)○○△△○
広島(26勝8分20敗)●●○△●
鳥栖(5勝5分4敗)●●○●○
大分(6勝6分6敗)●○○△△

 現在はいわゆる中堅という位置づけ。神戸戦では17年から3勝2分1敗で、名古屋戦では直近5試合負けなしと良いイメージがあるものの、鹿島、G大阪といった強豪には苦戦が続く。もっとも昨季は横浜にホーム&アウェーで連勝している点は見逃せない。思わぬ伏兵がディフェンディングチャンピオンの連覇を阻止するかもしれない。
 

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