華麗かつ天才的。誰がなんと言おうと歴代最高のJリーガーは…【SD編集長が選ぶJ歴代ベストイレブン】

2020年04月27日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

全盛期のカズは大空翼のように…

赤く囲っているレオナルドが「MY BEST PLAYER」。

 ブラジル代表の左SBとして異彩を放ったアメリカ・ワールドカップ(94年)で魅了され、鹿島の10番として大活躍したJリーグで完全に恋に落ちた。

 日本での活動期間は約3年と短いが、華麗かつ天才的だったレオナルドは誰がなんと言おうと歴代ナンバー1のJリーガーだ。95年の横浜F戦で決めた伝説の「リフティングゴール」がその証でもある。
 
 ただ、勝負強さでは全盛期のカズが上だろう。最高のタイミングでゴール前に顔を出し、エースの如く決め切る姿はまさにスーパースターだった。

 オフトジャパンで異次元の輝きを放っていた頃の彼を知らない世代には、声を大にして伝えたい。「当時のカズは大迫以上に半端なかった」、「大空翼(キャプテン翼の主人公)のようにドラマチックなゴールを何度も決めていたんだぞ!!」と。

 アメリカ・ワールドカップ・アジア1次予選、1993年4月8日のタイ戦でのゴール、福田が前線に送ったパスに素早く反応し、少し手前にバウンドしてきたボールとの距離を細かいステップで上手く調整してのボレーシュートは今見ても惚れ惚れする。

 そのカズと2トップを組ませたのがストイコビッチ。リフティングドリブル、革靴シュートなどの伝説を築き上げてきたアタッカーをベストイレブンに選ばないわけにはいかない。

次ページ楢﨑は奈良育英高時代からずば抜けていた

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事