日本でも愛されたエースが1位! アグエロやファルカオは? 現地番記者が選ぶ「過去20年のA・マドリー・レジェンドTOP10」

2020年04月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

混乱期を支えたエースとは?

現所属選手ではMFのコケ(左下)とGKのオブラクが選出された。(C)Getty Images

 欧州ビッグクラブでいわゆる"レジェンド"と呼ばれるプレーヤーを、「2000年以降のチームの勝利や発展、タイトルの獲得、クオリティーアップにどれだけ大きく貢献したか」という基準で、現地記者に格付けしてもらった。

 スペイン紙『エル・パイス』のラディスラオ・ハビエル・モニーノ記者が選出したアトレティコ・マドリーのレジェンドTOP10は――。

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 アトレティコの復権は、シメオネの監督就任をきっかけとする向きが多いが、その礎を築いたのはF・トーレスだ。

 2部に低迷していた01年5月に17歳でトップチームにデビューを果たし、その約1年後にはエースの座を確立。07年夏に退団するまで、国内外のクラブから数多くのオファーを受けながらもアトレティコ愛を貫き、混乱期にあったチームを支えつづけた。リバプール行きを決断したのも、3800万ユーロという移籍金がクラブの成長に寄与すると確信したからだった。

 その資金を元手に獲得したのが、7位に選んだフォルラン。1年早く入団していたアグエロとともにその後4年間、強力2トップを形成し、09-10シーズンのEL制覇に貢献している。
 
 2位に選出したガビは、シメオネ・アトレティコを象徴する中盤の闘将。そして、この卓越した戦術眼と強靭なフィジカルを武器とするMFをピッチの内外で力強くバックアップしたのがゴディンだ。13-14シーズンのラ・リーガ優勝を手繰り寄せたカンプ・ノウでの同点弾はレジェンドの勲章だろう。

 このふたりの下で帝王学を学び、現在カピタンとしてチームの先頭に立っているのがコケで、ミランダはゴディンとともに強固なCBコンビを形成。宿敵マドリーを14年ぶりに葬ったコパ・デル・レイ決勝におけるヘディングでのゴールはいまも忘れられない。

 インパクトの大きさなら、ファルカオも負けていない。わずか2年の在籍期間に通算 70得点を叩き出している。リヨンやユベントスを経て入団したチアゴは、その豊富な経験に裏打ちされたインテリジェンス溢れるプレーと勝利への強いこだわりでチームを引き締めた。10位のオブラクは4年連続でサモーラ賞を受賞中のスーパーGKだ。

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