バルサが今年の夏にデンベレを手放さないと決めた「3つの理由」

2020年03月31日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

コーチ陣は「本領発揮」に期待

 バルセロナは、現在夏の本格復帰をめざしてリハビリ中のフランス代表FWウスマンヌ・デンベレを、来シーズン以降も戦力として残す意向だ。

 現地メディアによれば、考えられる理由は3つ。そのひとつ目は、コーチ陣のデンベレに対する期待感がまだ完全には萎んでいないこと。好調時にはリオネル・メッシにも匹敵する圧巻のパフォーマンスを見せるドリブラーのポテンシャルを、キケ・セティエン監督をはじめとするコーチ陣は強く信じているようだ。

 また、怪我が多いのもデンベレの特徴だが、それはまだ身体ができあがっていなかったためであり、来シーズンの開幕までに、弱点を克服するようなフィジカルトレーニングメニューをしっかりこなせば、フルシーズンを戦える肉体を必ず手にできるというのがふたつ目の理由だという。
 
 バルサは来シーズンに向けて、前線の強化に動き出している。すでにポルトガル出身の20歳の天才ウインガー、トリンコンの獲得を決めており、アルゼンチン代表のCFラウタロ・マルティネス(インテル)の加入も有力視されている。また昨夏に続き、ネイマール復帰説もいまだ根強い。

 そう考えると、「いま売りに出しても利益は得られないから」という3つ目の理由がもっとも信憑性が高そうだが、とはいえ、一部の識者の間でデンベレの実力が高く評価されているのも事実だ。

 左右の足を自在に操り、圧倒的な攻撃力を備えるアタッカーは、入団4年目となる来シーズン、完全復活となるのか。それとも、ふたたび期待を裏切るのか。怪我が癒えたあとのデンベレから、目が離せない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事