ポグバの市場価格が37億円ダウン? コロナ禍で5大リーグの選手価値が平均28%減という驚きの試算が発表!

2020年03月31日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

クラブ単位では酒井宏樹所属のマルセイユがトップに

コロナ禍で欧州5大リーグは中断。このポグバら市場価値が急落する選手も? (C) Getty Images

 新型コロナウイルスの感染拡大で、サッカー界は大きな打撃を受けている。必然的に、選手たちの市場価値への影響も避けられない。

 現地時間3月30日、スイスを拠点とするサッカー関連調査機関の『CIES Football Observatory』は、6月いっぱいまで試合が再開されず、選手の契約が延長されなかった場合の市場価値の変動を発表した。

 市場価値は選手の年齢や契約期間、キャリア経緯や直近のパフォーマンスなど、複数の要素を考慮したCIESのデータを基に算出。3月11日時点の市場価値と6月30日の推定値を比べた。

 それによると、欧州5大リーグ総額では、327億ユーロ(約4兆875億円)から234億ユーロ(約2兆9250億円)と28%のダウン。特に契約残り期間が短く、今季の出場試合が前年度を下回る一定以上の年齢の選手が"価値暴落"となった。

 例として挙げられたのが、マンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバだ。6500万ユーロ(約81億3000万円)から3500万ユーロ(約43億8000万円)と半減に近い。
 
 クラブ別では、それぞれのクラブの市場価値上位20名の総額を比較。もっとも大きな減額となったのは、37.9%減で酒井宏樹が所属するマルセイユだった。続いて、35.7%減のインテル、34.3%減のヴェローナとなっている。

 イングランドでは33.2%減のシェフィールド・ユナイテッドが最も数値が大きく、ドイツはバイエルン、スペインはベティスで、いずれも33%減だ。

 なお、強豪ではレアル・マドリーが31.8%減、パリ・サンジェルマンが31.4%減、バルセロナが31.3%減、マンチェスター・シティが30.3%減、マンチェスター・ユナイテッドが29.1%減、ドルトムントが28.7%減、ユベントスが28.4%減、リバプールが25.1%減となっている。

 もちろん、各国ともリーグ戦が再開されるのか、その場合はいつになるのかを含め、あまりに多くのことが先行き不透明だ。ただ、新型コロナウイルスがサッカーという巨額ビジネスの市場に、大きな影響を及ぼすことだけは間違いないと言えるだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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