「もし、あの時に戻れるなら…」マンUの“一発屋FW”マケダがデビュー当時を回想! 「間違いだった」と悔やんだのは?

2020年03月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「One hit wonder」と言われた青年

ユナイテッドで衝撃的なデビューを飾ったマケダが当時を振り返った。 (C) Getty Images

 それは将来に大きな期待を抱かせる眩い光だった。

 2009年4月、マンチェスター・ユナイテッドに所属していた当時17歳のフェデリコ・マケダは、プレミアリーグ第31節のアストン・ビラ戦のロスタイムにプロ初ゴールとなる鮮やかな決勝弾をマークした。

 翌節のサンダーランド戦でも途中出場ながら決勝ゴールをねじ込んだマケダには、当時の指揮官であったアレックス・ファーガソンが「フィジカルが強く、足下のプレーも巧い。歴史を作れる」と太鼓判を押しほどだ。

 しかし、当時のユナイテッドは、クリスチアーノ・ロナウドやウェイン・ルーニー、カルロス・テベス、ディミタール・ベルバトフといった名手たちが前線に顔を揃えていたため、まだ粗削りだった17歳の若手に出場機会はそれほど回ってこなかった。

 そのため、サンプドリアやQPR、ドンカスターなどへとレンタル移籍を繰り返したマケダは、16年12月についに当時セリエBのノバーラへと完全移籍することとなった。

 英国メディアでは、「One hit wonder(一発屋の意)」とも言われた青年は、地元紙『Manchester Evening Standard』のインタビューに対し、「サンプドリアへ行ったのが間違いだった」と、当時を振り返った。

「もし、当時に戻れるのであれば、あの決断を下すことは、もう二度としない。サンプドリアへ行くのは間違いだったと過去にも言った。もちろん、あそこでの時間は僕のキャリアの大切な一部分になっているけれど、大半がネガティブな経験になってしまったんだ。

 時には良い判断をすることも悪い判断をすることもある。しかし、サンプドリア行きは残念ながら後者になった。でも、良い教訓になったよ」

 ユナイテッドでのプレーについて、「後悔はない。とても美しい経験だったし、あそこで僕は素晴らしい思い出をたくさん手に入れたんだ。今でもそれを大切にしている」と振り返ったマケダは、現在ギリシャの名門パナシナイコスでプレーしている。28歳となったイタリア人FWは、もう一度脚光を浴びるような活躍ができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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