「サンチョ争奪戦」がプレミア勢&バイエルンで激化! 現時点で有利な立場なのは…

2020年03月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

チェルシーのトップターゲットに。

今夏は争奪戦が過熱しそうなサンチョ。(C)Getty Images

 イングランド代表FWのジェイドン・サンチョはドルトムントにとって、今夏の「目玉商品」になるだろう。
 
 チェルシー、マンチェスター勢、リバプールなどプレミアリーグのトップクラブ、さらにバイエルンが獲得を強く望んでおり、争奪戦が盛り上がることは間違いない。
 
 その中で、現時点で有利な立場にいるのは、19年夏にクリスティアン・プリシッチを購入するなどドルトムントとの間に良好な関係を築いているチェルシー。すでにアヤックスからハキム・ジイェフの獲得を決めた通り、今夏は積極的な投資でチームを大きく刷新する意向を打ち出しており、サンチョはそのトップターゲットだ。
 
 ドルトムントの前に1年だけ在籍したマンチェスター・Cの獲得リストにも入っているが、FFP違反によるCL出場権剥奪問題がどうなるかによって、今夏の強化戦略がまったく変わってくるため、今は動きようがない状況だ。
 
 むしろマンチェスター・Uやバイエルンのほうが有利だろう。とくにバイエルンは、ブンデスリーガ内での選手獲得競争では常に大きなアドバンテージを持っているため、チェルシーなどを出し抜く可能性はある。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年3月19日号より転載
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
 

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