「気分が悪い」「なぜあんなサッカーをやるんだ」CL敗退のクロップ監督がアトレティコの戦術に苦言!

2020年03月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

一方的に試合を支配しながら…

94分にフィルミーノがゴールを奪った時は喜びを爆発させてクロップ監督。その後にまさかの展開が……。(C) Getty Images

 王者の早すぎる終焉だった。

 現地時間3月11日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)ラウンド・オブ16の第2レグで、リバプールはホームでアトレティコ・マドリーに敗れた。

 43分にジョルジニオ・ヴァイナルダムのヘッド弾で2試合合計1-1の同点に追いつき、延長に入って94にはのロベルト・フィルミーノのゴールでリードを奪ったものの、その3分後にGKアドリアンのフィードミスからショートカウンターを食らい失点。前掛かりになったところを突かれてさらに2点を献上して、トータルスコア2-4で敗退が決定した。

 スペイン紙『MARCA』などが伝えたところによると、連覇の夢が潰えてしまったリバプールのユルゲン・クロップ監督は試合後、「チームのパフォーマンスには満足している。このようにワンサイドでプレーするのは難しい」と語り、一方的に試合を支配しながら敗れたことに、「正しい言葉が見つからない」と納得できない様子だった。

 さらに、ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコの戦術にも苦言を呈している。

「彼らはあれほどのクオリティーがありながら、なぜあんなサッカーをやるんだ。コケ、サウール、ジョレンテがいるんだ。適切なサッカーができるのに、90分間、深く守ってカウンター狙いだ」
 
 そして、「もちろん、結果を受け入れなければならないが、今夜は気分が悪い」と本音を漏らし、「我々が"バッドルーザー"だということは分かっている」とコメントした。

 それでも、最後にはこのドイツ人指揮官らしく、「アトレティコは勝利に値する。おめでとうと言いたい」と、敵を称えることも忘れなかった。

 公式戦ここ6試合で4敗目を喫し、FAカップとCLという2つのコンペティションから脱落したリバプール。残るタイトル、プレミアリーグ制覇までは「マジック2」としている。クロップ監督の下、このショッキングは敗戦から立ち直り、30年ぶりの悲願をすんなりと達成できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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