「この時計を渡したい」TVにサプライズ出演のイブラヒモビッチがまさかの感涙!ある兄弟の感動秘話とは?

2020年03月08日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「自分も2人の子どもを持つ父親だから…」

TV番組で神対応を見せたのがこのイブラヒモビッチだ。 (C) Getty Images

 ミランのズラタン・イブラヒモビッチがイタリアのテレビ番組「C'e' posta per te」に出演し、若くして弟の面倒を見ることになった兄の感動ストーリーに目を潤ませた。『Gazzetta dello Sport』紙が伝えている。

 番組は、弟フランチェスコさんが兄ジャン・マルコさんに感謝の気持ちを手紙で伝えるかたちで進んだ。小さなころに母親が亡くなり、12歳の時に父も他界したジャン・マルコさんは、当時10歳だったフランチェスコさんの親代わりとなった。引き取ってくれた祖母も数年後に失ったからだ。

 自分を育ててくれたフランチェスコさんは、「兄貴はオレの唯一のヒーローだ」と感謝し、ジャン・マルコさんが大ファンというイブラヒモビッチを呼ぶサプライズを用意した。
 
 兄弟の物語に感動したイブラヒモビッチは、「あなたは素晴らしい心を持った偉大な人だと伝えたい。自分も2人の子どもを持つ父親だから、簡単じゃないことは分かる」と、ジャン・マルコさんに賛辞を寄せている。

「あなたは若くして男になった。自分だけでなく、弟の責任も引き受けた。とても勇敢で、素晴らしい力を持っていた。本当にカンピオーネだ。すべての人にとって人生の模範となるような人だ。その力、そして素晴らしい心を持ち続けてくれ」

 そして、イブラヒモビッチは自身のユニフォームや、ミランのマフラー、赤と黒のボールをプレゼント。さらに「僕らには共通点がある。時計への情熱だ」と、ジャン・マルコさんに自身の時計も贈った。

「自分に幸運をもたらすこの時計をあなたに渡したい。これで、この素晴らしい瞬間のことを思い出すはずだ。自分は、ずっとあなたのファンだよ」

 兄弟の物語は、親であるイブラヒモビッチの心を打った。そして、イブラヒモビッチの粋な計らいも、ジャン・マルコさんの心に響いただろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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