「WHO以上に混乱」「発言を誤った」“レジェンド”ボバンの退任発表にミラニスタが嘆き! 

2020年03月08日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

CEOやオーナーと溝があることを認めていた

シーズン半ばでミランを離れることになったボバン。(C)Getty Images

 ミランは3月7日、チーフフットボールオフィサーのズボニミール・ボバンとの契約を解消したことを発表した。クラブのレジェンド幹部がシーズン半ばで退団することになり、SNSではサポーターから様々な声が寄せられている。

 ボバンは先日、『Gazzetta dello Sport』紙のインタビューで、イバン・ガジディスCEOやオーナーの投資ファンド「エリオット」との間に溝があることを事実上認めた。そのため、地元メディアは先日から退任不可避と報じていたところだ。

 ミラン専門サイト『ilmilanista.it』によると、SNSではボバンが実質的にクビとなったことへの怒りや、主張に理解を示しつつもメディアを通じて対立を公にしたことへの苦言など、反応はいろいろだ。元オーナーのシルビオ・ベルルスコーニや元CEOのアドリアーノ・ガッリアーニへの非難もある。

「ミランはイタリア政府やWHO以上に混乱している」
「どの会社にもルールと序列がある。こうなるしかなかった」
「喜んでいる者はミラニスタじゃない。こんな終わりになるべきじゃなかった」
「ボバンが望んだ1月の補強でトンネルの出口に光を見られた。今は暗闇」
「現代サッカーにはもう自分のクラブを本当に思う人間の場所がない。収支と利益のみ」
「この数年はミランのサポーターであり続けるのが難しい。ボバンのような偉大な男に敬意を」
「発言の仕方とタイミングを誤った。だが、計画から外れるのを喜ぶのは理解できない。悲しい日」
「発言の内容は正しいがやり方を間違えた。まずはミランの利益。歴史的な移行期にある今、ミランに必要なのは結束」
「バンディエーラの大量虐殺はベルルスコーニとガッリアーニの最悪の終わり方の結果であることを忘れてはいけない」
 
 来シーズンからラルフ・ラングニックを招聘すると噂されるなか、ガジディスは練習場を訪れ、ステーファノ・ピオーリ監督に信頼を強調したとされる。首脳陣が考える復権への道のりに、欧州の舞台への復帰は欠かせない。現在セリエAで7位のミランは、8日のジェノア戦に勝てば6位のナポリと並ぶ。

 ボバンとの別れは、欧州カップ戦出場権獲得に向けて吉と出るか。そして来シーズン、ミランはどのような体制になるのだろうか。今後が注目される。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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