「言い争ってばかり」「ナニは泣いていた」古巣マンUと対戦するルーニー、恩師ファーガソンの強烈エピソードを明かす

2020年03月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

あまりドリブルはしないんだけど…

FAカップで古巣マンUと対戦するルーニー。恩返し弾を奪えるか?(C) Getty Images

 3月5日のFAカップ5回戦で、ダービーのウェイン・ルーニーはマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。

 13年にわたってプレーした古巣との試合を前に、英紙『Daily Mail』で、ルーニーは恩師サー・アレックス・ファーガソンの思い出を語った。

 ルーニーは「若い頃はハーフタイムのたびにずっと言い合っていたことを覚えている。『どうしてオレを怒り続けるんだ? オレよりずっと悪い選手たちがほかにいるじゃないか』と思っていたよ」と話している。

「でも、年を取るにつれて、彼がどうしてそうしていたかが分かるようになっていった。彼がほかの選手たちに向けて言っていたのは明らかだ」
 
 例えば、そのひとりがナニだ。ルーニーは「ファーガソンは自分がドリブルすることを責めていた。あまりドリブルはしないんだけど……まあ、当時はもう少ししていたのかな。でも、(自分を叱責することで)ナニに『オレもあまりドリブルすべきじゃないのかな』と思わせるのさ」と続けた。

「もしもファーガソンが自分に対して話したようにナニに話していたら、彼は泣き出してしまっていただろう。戻ってくることができなかっただろうね」

 確かなのは、叱責が恨みにつながらなかったということだ。ルーニーは「選手は勝利を望み、もちろん敬意を払わなければいけない。監督は彼だったんだ」と述べた。

「ひとつ、絶対になかったのが、引きずることは決してなかったということだ。試合が終わったら、僕らはそのことを忘れて前進していた」

 選手兼コーチとして、今後指導者としてのキャリアも築いていくルーニーは、「彼ほどの選手マネジメントや、選手たちに自分たちでロッカールームをマネジメントさせる信頼は得られないと思う」と、ファーガソンに賛辞を寄せている。

「自分が見てきた中で最高のマネジメントだ」

 名将の薫陶を受けたルーニーは、どのような指導者となっていくのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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