「美しいボレーが取り消し」幻ゴールの冨安健洋、イタリア各紙がチーム最高評価!本人は「負けたけど…」

2020年03月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最初の15分に苦しみすぎた」

チームは敗れたが、攻守で奮闘を見せた冨安(左)。(C)Getty Images

 待望の初ゴールは、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)の介入で幻となった。だが、好パフォーマンスだったことは変わらない。

 2月29日のセリエA第26節、ボローニャは敵地でラツィオに0-2と敗れた。勝利したラツィオは暫定でユベントスをかわし、首位に浮上している。

 ボローニャの冨安健洋は後半、2点ビハインドの中で右足のボレーシュートを叩き込み、セリエA初ゴールをマークしたかに思われた。だが、VARの指摘により、アシストしたロドリゴ・パラシオがオフサイドポジションにいたと判明。惜しくも得点が取り消された。
 
 それでも、衛星放送『Sky Sport』は、採点で冨安にチーム最高となる6.5点をつけた。『Sports Mediaset』も同じく6.5点とし、「本当に今後が興味深いことを裏付けた。守備ではチームベスト。VARがとても美しい右足ボレーシュートの得点を取り消し」と高く評価している。

 3月1日付の『Gazzetta dello Sport』紙も、やはり6.5点でチームベストに選出。『Corriere dello Sport』紙は、チームベストのムサ・バロウと並ぶ7点をつけ、「最後は3バックの一角となり、戦術センスや存在感を示した。素晴らしいタレント」と絶賛した。

 ただ、試合に敗れたとあり、冨安本人は悔しさを見せている。クラブ公式サイトが伝えた『Sky Sport』に対するコメントで、日本代表DFは「ゴール? 得点になってほしかったけど、勝つほうがよかった」と話した。

冨安は「最初の15分に苦しみすぎた。アプローチを改善しなければ。後半は良くなった。つねにああいう姿勢でなければいけない」と述べ、早くも次の試合に目を向けている。

「負けたけど、すでに次の試合に集中している。ユベントスのような偉大なチームと対戦だからね」

 新型コロナウイルスの影響で今週末の5試合が延期となり、今後も不透明なセリエAだけに、次節の開催がどうなるかはまだ分からない。ただ、1年目のイタリアで着実に評価を高めている冨安が、さらなる飛躍を目指そうとしていることは確かだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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