“コロナ対策”を敷いて…練習再開の川崎が掲げる中断期間の活用法

2020年02月29日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「自分たちではどうしようもないことは世の中にはある」

練習後に取材に応じた鬼木監督。今後の見通しなどを語った。(C)SOCCER DIGEST

 新型コロナウイルスの感染拡大で、2月25日にJリーグから3月15日までの公式戦延期が発表されたのを受け、3日間のオフを取っていた川崎が、見学やサイン・写真撮影の中止、原則として全役職員の在宅勤務など対応策を敷きながら、2月29日に練習を再開した。

 トレーニング後、取材に応じた鬼木達監督は選手たちに「自分たちではどうしようもないことは世の中にはあるので、そこはしっかり受け入れて自分たちがやるべきことをやろうと。この期間をある意味、チームとして、個人として必要なもののために使っていこうと、またこの先どうなるのか、日程も不透明なところもありますが、今決められている日程に対して全力でやっていこうという話をしました」と説明。

 中断期間の活用法については、鳥栖との開幕戦は今季から導入した攻撃的なシステム、4-3-3で多くのチャンスを作りながら、スコアレスドローだったことを鑑み、攻撃面の強化に時間を使いたいと話した。

「最後の精度のところ。それは今年に限らずですが、違う形も増えているのでそこに対しての向上。クロスひとつをとってもそうですし、ラストパスというイメージで、そこを突き詰めていきたいです。守備のところももちろんありますが、順番的には攻撃の回数を増やしたい。この間(鳥栖戦)もかなり押し込みましたが、結果だけを見ればゼロなので、もっと本当の決定機、これで入らなかったらしょうがないという形を突き詰めていきたいです」
 3日間のオフを取ったことに関しては「(2節の)札幌戦に向けてやってきたなかで、先延ばしになったところで落ちるところもあったと思いますし、怪我も怖かったので一回、気持ちのところをフレッシュにしようと。実際に外に出られないので、フレッシュにするのは難しいのですが、そういうところも含めてでした」と語り、実戦勘を養うために「トレーニングマッチで、そこはどのクラブも一緒なので、合わせることも可能なのかなと思います。最終的にそういうもので合わせていきたいです」と話した。
 

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