「ボローニャの宝石」「市場価値は2~3倍に」冨安健洋の評価が加速度的に上昇! 現地記者が絶賛

2020年02月27日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「真のサムライだ」

イタリアで揉まれ評価を上げている冨安。 (C) Getty Images

 セリエAのボローニャに所属している冨安健洋。今現在、移籍専門サイト『Transfermarkt』での評価額は1000万ユーロ(約12億5000万円)だ。だが、イタリアではそれ以上の価値があると目されているのかもしれない。

 冨安は、2月22日のセリエA前節ウディネーゼ戦で、終了間際にロドリゴ・パラシオの同点ゴールをアシストし、敗北を回避し、勝点の奪取に貢献した。2連敗を回避する貴重なポイントだ。

 26日付けのイタリア紙『Corriere dello Sport』では「欧州クラブの評価を勝ち取ったロッソブルー(ボローニャ)の宝石、トミヤス」との見出しで、日本代表DFを称賛する記事が掲載されている。

 記者は、冨安が「ボローニャで大きな成長を遂げた」とし、「欧州の強豪からの注目を引き付けるほどになった」と称賛。加入時の700万ユーロ(約8億7500万円)と比べ、「今では少なくとも2倍、おそらくは3倍の価値」があると記した。

 記事中ではボローニャ所属の日本人選手を「初めて」と間違えたのはご愛嬌(かつて中田英寿が在籍)も見られたが、「冨安がボローニャにおいて「すでにアイドル。おそらく、すぐに移籍することもないだろう」と賛辞を寄せている。

 一方、改善すべき点についても言及された。記者は「守備に関して改善しなければならず、攻撃ではまだもっとやれる。前半戦をほぼ完ぺきにするために不足しているのがゴールだ」と、ここまで無得点の冨安に、ぜひネットを揺らしてほしいと期待を寄せた。

 それでもなお、冨安に対する評価はグングンと上昇している。

「多才で疲れ知らず、貴重。トミヤスはシニシャ(・ミハイロビッチ監督)の考え方の象徴だ。どんなボールに対しても諦めることなく、どんな瞬間も相手を見くびらない。真のサムライだ」

 1年目ながら評価を高める一方の冨安は、さらなる活躍で飛躍できるか。ボローニャは次節から2位ラツィオ、首位ユベントスとのビッグマッチが続き、3月14日には吉田麻也所属のサンプドリアとの対戦が予定されている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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