【川崎】待望の等々力デビューで魅せた美技!約9分の出場で三笘薫が放った絶妙クロス

2020年02月17日 本田健介(サッカーダイジェスト)

得意の右足アウトサイドのクロスで

小林のゴールを演出し、その小林と喜びをともにする三笘。等々力デビュー戦でアピールした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァンカップ第1節]川崎5-1清水/2月16日/等々力

 背番号18がピッチに登場すると一際、大きな歓声が上がった。

 川崎のアカデミー出身で、筑波大を経て、今季チームに戻って来た三笘薫。昨季は特別指定選手としてルヴァンカップのアウェー・名古屋戦でピッチに立ったが、待ち望んでいたのは念願のホーム・等々力デビューだ。

 その瞬間は今季初の公式戦、ルヴァンカップの清水戦で86分に訪れた。チームが4-1とリードしているなかで、ピッチに送り出された技巧派ドリブラーは「点差はあったので上手く入れました。それは先輩方のお陰です」と緊張することなく、プロとしての第一歩を踏み出せたという。

 ポジションは交代した長谷川竜也と同様の3トップの左ウイング。中央や右サイドもこなせるが、以前から「最も得意」と話していたサイドだ。

「竜也さんが抜け出すシーンは見ていたので、自分もあそこはできると思っていました。スペースに出た時になにができるか、そこは狙っていました」

 そう語るようにボールを引き出し、果敢に仕掛けると、試合終了間際、ラストワンプレーとなった90+5分に歓喜を届ける。

 左サイドでボールを受けると、練習でもよく見せているという右足アウトサイドを使っての絶妙なクロスを供給したのだ。「練習から共有している形。(小林)悠さんがあそこにいるの分かっていました」と、放たれたボールは相手DFの足に当たりながら、ファーサイドの小林のもとへ。頼れる先輩FWはこれを頭で冷静に押し込み、チーム5点目を奪った。
 まさに美技と言えるクロス。試合後には「アシストかゴールでアピールしたかったので良かったです」と安堵する姿があった。

 約9分の出場ながら結果を残したルーキーは「等々力デビューなのでとても嬉しいですし、サポーターの方にも喜んでもらえて良かったです」とほほ笑む。

 東京五輪世代で、本大会のメンバー入りを目指す男にとっては良いアピール、そしてプロとして上々のスタートになったと言えるだろう。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)


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