「ミランを愛している」イブラに続いてチアゴ・シウバも8年ぶり帰還か?

2020年02月11日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

2012年夏に泣く泣くパリSGへ。

ミラン時代のT・シウバ(右)。イブラヒモビッチ(左)と再タッグ? (C)Getty Images

 超名門ミランの凋落のはじまりは、間違いなく2012年夏の移籍市場だった。10-11シーズンのセリエA優勝の原動力だったズラタン・イブラヒモビッチ、チアゴ・シウバという超ワールドクラスを、パリSGにダブル売却したのだ。
 
 イブラヒモビッチもT・シウバもミラン残留を強く望んだが、当時のミランは深刻な財政難に陥っており、泣く泣くパリに新天地を求めざるをえなかった。
 
 攻守の要を放出したミランは徐々に競争力を落とし、過去5年のセリエAは10位、7位、6位、6位、5位とチャンピオンズ・リーグ圏外に。今シーズンも一時は二桁順位に沈み、冬のメルカートで38歳のイブラヒモビッチを復帰させる荒業に打って出た。
 
 さらに20年夏には、T・シウバがミランに復帰する可能性があるという。いまだにパリSGの最終ラインで要を張るブラジル代表CBだが、契約は今シーズンいっぱい。一時は本人が契約延長を望んでいると伝えられたが、いまのところクラブから打診はなく、このままいけば夏にフリーエージェントになる。
 
 地元メディアの『sempremilan』は現地時間2月10日、代理人のパウロ・トニエットが、次のように語りミラン復帰を示唆したと伝えた。
 
「チアゴ・シルバはミランを愛している。未来はまだ何も決まっていない。すべてが可能だ。ミランが呼んでくれれば、私たちはそこに行くだろう」
 
 現在のミランは若手重視路線を進めるが、先日のミラノ・ダービーで前半に2点を先行しながら4失点して大逆転負けしたとおり、メンタリティーやパーソナリティーという点で大きな不安が残る。38歳のイブラヒモビッチに続き、35歳のT・シウバを復帰させ、チームの立て直しを図る可能性は十分にある。
 
 大きな障害は現在1200万ユーロ(約15億円)を受け取っている年俸。少なくとも半分まで減俸しなければ、ミラン復帰は難しいと『sempremilan』は分析する。
 
 ミラノ・ダービーでも1ゴール・1アシストを記録するなどイブラヒモビッチが38歳ながらワールドクラスのプレーを見せるだけに、今も世界屈指のCBであるT・シウバも帰還するとなれば、ミラニスタが湧くのは間違いないだろう。夏の動向に注目が集まる。
 
構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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