「変化をもたらせなかった…」ゼロックス杯で先発を飾った新加入FWオナイウ阿道が反省の弁

2020年02月09日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

横浜のスタイルには、早くも理解を示すが…

今季横浜に加入したFWオナイウがゼロックス杯でいきなりスタメンを飾った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[ゼロックス杯]横浜3-3(2PK3)神戸/2月8日(土)/埼玉スタジアム2002

 大分からチャンピオンチームに加わったFWオナイウ阿道が、今シーズンの公式戦初戦となる、天皇杯覇者・神戸との「FUJI XEROX SUPER CUP」でいきなり先発出場を果たした。

 一番相手ゴールに近い位置、3トップの中央に配置され、裏へ抜け出す動きや、一度引いてのポストプレーに何度もチャレンジするなど、積極的に攻撃のリズムを生み出そうと努力する姿が見えた。しかし、ボールを思い通りの場所に引き出せず、足もとに来てもタッチが大きくなるなど、うまく収めることができなかった。

「なかなかうまくいかない部分もありましたし、僕のところでもそこまで変化をもたらせなかった。一発でゴール前まで行けるシーンを作れるいう部分を(今後は)見せられたら良いかなと思います」

 途中交代となったハーフタイムまでの45分間では得点に関わることができず、良いアピールができたとは言い難い。それでも、「戦術っていうのはしっかり理解してきている」と攻撃的サッカーを志向するマリノスのスタイルには理解を示している。
 
 一昨年は山口で22得点、昨シーズン大分では10得点と2年連続で二桁得点を記録。日本代表にも選出され、今季からはJ1王者へ加入し、着実にステップアップを果たしている。実績は十分で、持ち前の身体能力の高さを存分に発揮すれば、横浜でも違いを見せられるはずだ。
 
「チームのやることプラス、自分の特徴っていうのを出していけばいいと思います。あとはこういう時に自分に出してほしいとか、そういうコミュニケーションも大事になってくる。自分が今後どうやって結果を出していけるかを考えて、ハードワークして頑張りたいと思います」
 
 新天地での今シーズンは、リーグ戦開幕を前にひと足早くACLが開催される。2017年には、浦和の一員としてACLでアジア王者を経験しており、海外クラブを攻略する難しさも知っている。
 
「アジアの舞台もリーグ戦もやることは変わらない。ただ、より激しくなったり、一人ひとりの球際を戦うところの激しさっていうのは、初戦の韓国のチーム(全北現代)はとくに厳しく来ると思うので、そこを負けないことが大事になってくるのではないかと思います」
 
「チャンスを貰えたらゴールを狙いたい」と得点への意欲をむき出しにするオナイウ。ゼロックス杯では結果を残せなかったが、今シーズンはまだまだこれから。豊富なフィニッシュパターンを持つ彼が、今の横浜のスタイルにフィットすることができれば、J1連覇に向けて貴重な戦力となるはず。日本代表ストライカーの今後の働きに注目したい。
 
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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