「滅多にお目にかかれない珍事だ!」ゼロックス杯の“9連続PK失敗”に海外メディアも驚嘆!

2020年02月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「上質なプレーを連発」とイニエスタを大絶賛

電光掲示板に並ぶ9つの「×」(下写真)。最後は山口(上写真)が決めてPK戦の激闘に終止符を打った。(C)SOCCER DIGEST

 土曜日に行なわれた大注目のゼロックス・スーパーカップは、天皇杯王者・ヴィッセル神戸がPK戦の末に勝利を飾った。

 常に神戸がリードを維持する展開も、Jリーグ覇者の横浜F・マリノスは三度に渡って追いつくなど、見応えある攻防戦が繰り広げられた。それでも3-3のまま90分間では決着が付かず、試合は大会規定によりPK戦にもつれ込む。なんとここで観衆があっと驚くドラマが提供されるのだ。ともに2人ずつが決めて以降、9人連続でキッカーが失敗。埼玉スタジアムには失笑交じりの歓声がこだましたが、最後は神戸の山口蛍が冷静に決め、3-2でPK戦を制した。

 2020年シーズン最初のタイトルを獲得した神戸。この日奮迅の活躍を見せたアンドレス・イニエスタの母国、スペインのメディアも驚きをもって埼スタ決戦を速報した。バルセロナの地元ラジオ局『ESPORT3』は「9人が外したPK戦をヴィッセルがモノにして、日本のスーパーカップ優勝を手繰り寄せた」と銘打ち、次のように報じている。

「素晴らしい点の取り合いを経て、PK戦ではありえない珍事が展開された。信じられないことに9人の選手が枠を大きく外したり、バーに嫌われたり、キーパーに阻止されたりと、立て続けにPKを失敗したのだ。滅多にお目にかかれない奇妙な場面だろう。ちなみにアンドレスはヴィッセルの最初のPKキッカーとして、難なくゴールに蹴り込んでいる」

 
 そして同メディアは、イニエスタのパフォーマンスを大絶賛。「アンドレスはこの日も上質なプレーを連発した。相手のディフェンスをあざ笑うかのようなスルーパスで1点目をお膳立てし、チームの3点目もアシストしている(正しくはクロスが敵にあたって、こぼれ球を山口がねじ込んだ)。バルサで32冠、スペイン代表で3冠、そしてヴィッセルでも2冠目を奪取し、合計で37冠だ」とレポートしている。

 良くも悪くもエンターテインメント性に溢れていた今季のゼロックス杯。スペインのメディアもその"稀有な一戦"を堪能したようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】イニエスタの超絶アシスト、入り乱れた6ゴール、そして波乱のPK戦…ゼロックス杯の激闘ハイライトをチェック!

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