リオでは“特製ハチマキ”がトレンド商品に!? ブラジル人記者がホンダ・フィーバーを追う【現地発】

2020年02月07日 リカルド・セティオン

日韓W杯の影響によってハチマキは売れ行き好調!?

ブラジル到着前から爆発的な人気を博している本田。現地ではあらゆる商品化が進んでいるようだ。 (C) Getty Images

 本田の背番号とネームが入ったユニホームは、ブラジル人にとっては、かなりの高額だったが、リオ中心部の店では、ほぼ完売の状態となっている。さらに特製ビアマグも作られ、こちらも売れ行きが好調だ。

 そんな中で、新たに登場したグッズが、ハチマキだ。

 そもそもブラジル人にとって、ハチマキには、良き思い出がある。トヨタカップでブラジルのチームが優勝した時、そして2002年の日韓ワールドカップのファイナル、横浜の地でドイツを破って、世界チャンピオンになった時も、選手、そしてサポーターたちが、ハチマキを巻いて勝利を祝っていた。

 昨今の日本では、ハチマキを巻く機会がないと聞くが、いま、ブラジル、特にリオ界隈ではトレンドアイテムとなっている。ネットではここ数日間だけで5000本が出回った。買うのは、もちろんボタフォゴのサポーターたちである。

 ブラジル人にとってハチマキは日本の象徴だ。おまけに今ブームになっているハチマキは、ただ日の丸がついているだけでない。横に本田がボタフォゴで付ける背番号4が印字され、商品名は「Konichiwa」。本田を歓迎する想いがふんだんに込められている。

 一本14レアル(約400円)と、ユニホームに比べて値段も格段に安いうえ、3本買えば1本おまけというプロモーションも人気の秘密だ。男も女も、甥も若きも、皆が特製ハチマキを巻いて、空港で本田を出迎え、スタジアムで彼を応援する姿は、さぞかし壮観だろう。

文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

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