リオ五輪で金メダルのブラジルは予選敗退の危機に…。アルゼンチンは南米一番乗りで東京行きを決める!

2020年02月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官も感慨深げに…

ウルシ(左)やガイチ(中央)など逸材が揃ったアルゼンチンが東京への切符を掴んだ。 (C) Getty Images

 若きセレステ・イ・ブランコ(空色と白の意。アルゼンチン代表の愛称)が、世界への切符を掴んだ。

 東京オリンピックの南米予選にあたるCONMEBOLプレオリンピック大会の決勝ラウンド第2節が行なわれ、コロンビアに2-1と競り勝ったアルゼンチンが同大陸では一番乗りで東京行きを決めた。

 ブラジル、コロンビア、ウルグアイとの総当たり戦を行ない、上位2チームに与えられる東京五輪の出場権獲得を目指す決勝ラウンドで、フェルナンド・バティスタ監督が率いるアルゼンチンは躍動した。

 初戦でウルグアイとの打ち合いを3-2で制したアルゼンチンは、難敵コロンビアとの一戦でも相手を凌駕。50分にアグスティン・ウルシのミドルで均衡を破ると、その3分後にネフエン・ペレスが追加点を挙げて、点差を広げる。

 67分に1点を返された2分後にウルシが退場になり、その後はコロンビアの猛追を受けたが、最後は気迫の守りで逃げ切った。

 残り1試合を残しての五輪出場とプレ大会の制覇も決めたバティスタ監督は試合後に、「とても素晴らしい結果だ」と感慨深げに喜びを爆発させた。

「私たちが成し遂げたことは、プロジェクトやここまで取り組んできたことを考えても最高の結果だ。ここにいる23人は信じられないほどのことをやってくれた。ここには役に立たず、プレーをしない人間の魂はない。この成果はアルゼンチン・サッカーのためのものだ」

 アルゼンチンが凱歌をあげた一方で、混沌としているのが、残り一つとなった東京五輪出場権を巡る争いだ。現時点の2位はブラジルだが、後に続くウルグアイ(3位)、コロンビア(4位)との勝点差は「1」しかない。

 現地時間2月9日に行なわれる最終節で、ブラジルの相手となるのは"宿敵"アルゼンチンだ。もしも、ここで引き分け以下に終われば、同日に開催されるウルグアイとコロンビアの結果次第では、リオ五輪で史上初の金メダルを掴んだサッカー王国が、まさかの予選敗退を喫する可能性もある。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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