セードルフ以来の厳戒態勢に地元警察は緊張。ブラジル人記者が語るリオの“ホンダ・フィーバー”【現地発】

2020年02月06日 リカルド・セティオン

ボタフォゴが「ホンダを出迎えよう!」と発信したことで…

ボタフォゴ入りが決まった本田圭佑に、リオでは文字通りの大フィーバーが起きている。 (C) Getty Images

 今、リオで一番ホットな話題といえば、本田圭佑だ。テレビやラジオ、ネット、街角でも、この日本人の話でもちきりである。

 本田のリオ入りは、ボタフォゴが到着日をなかなか発表しなかったため、サポーターは浮足立ち、メディアも各方面に探りを入れていたが、9日の日曜日よりも一日早い8日の土曜日となった。

 この発表によってメディアやファンは一旦の落ち着きを見せ始めたが、一方で、警察関係者の緊張は時間を追うごとに高まっている。
 
 テレビやラジオは、本田到着の様子を生中継しようと準備を進め、おまけにボタフォゴが、「みんな、空港に来てホンダを出迎えよう!」とメッセージをSNSで流してしまったために、当日は約2万5000人のサポーターが空港に押し掛けると推算されている。大混乱は必至だ。

 そのためリオ警察は、通常6~10人の空港警備の警官を60人に増員することを決定した。うち10人は機動隊という厳戒態勢だ。本田の到着予定時刻は午後3時となっているが、サポーターの間で10時にお忍びで空港に来るという噂が広まっていることを考慮して、その日は朝から警備が強化される。

 また、空港から2キロ地点でのところで検問を設け、ホテルに向かう本田の車はパトカーが先導。文字通りのVIP対応である。ブラジル・サッカー界で、これだけの厳戒態勢が取られたのは、2012年にクラレンス・セードルフが、ボタフォゴに移籍して以来久しくないことだ。

文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

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