【移籍市場超速報】「セードルフは続投」ベルルスコーニが明言

2014年03月18日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

チームの作り方がまずかったと、ガッリアーニ副会長には苦言。

直々に指名しただけに、セードルフ監督を全面的にバックアップしているオーナーのベルルスコーニ。来シーズンの続投を明言した。 (C) Getty Images

【ミラン】ベルルスコーニ「セードルフは来シーズンも続投する」

 ネガティブな結果にもかかわらず、監督の座は安泰。クラレンス・セードルフは来シーズンもミランを率いる。そう明言したのはミランのオーナー、シルビオ・ベルルスコーニ。
「セードルフは議論の対象ではない。来シーズンもミランの監督を続ける」
 トップがそう言う以上、疑いを挟む余地はない。

 ベルルスコーニは、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長の仕事に対して批判的なコメントも残している。
「このチームは作り方がまずかった。イタリアではユベントスの次に年俸総額が高いのに、チャンピオンズ・リーグで年俸総額が半分のアトレティコ・マドリーに敗れるというのは理解できない」

【ウディネーゼ】ジャレッタSD「スクフェットがここまで成長するとは」

 ローマとのアウェー戦を前に、ウディネーゼのジャレッタSDは、『Sky Sport』の取材に答えて次のようにコメントした。
「ディ・ナターレの秘密は、つねに前を見て努力を続けるプロフェッショナル精神にある。いまは通算200ゴールという目標に突き動かされている。ニコ・ロペス(ローマからレンタル中)については、まだローマとは話をしていないが、シーズン終了後に話し合う時間は十分あるだろう。スクフェット? 今シーズンはGKの序列が思いもよらず大きく変わった。スクフェットが特別なタレントを持っていることは確信していたが、ここまで成長して大きな注目を浴びるとは思っていなかった。ブルキッチという経験豊富なGKもいるので、来シーズンどうするかはシーズンが終わってから考えたい」

【ローマ】バルディッソーリGD「スタジアム計画は実施段階へ」

 ローマのバルディッソーリGDは『Sky Sport』の取材に対し、ローマ市南西部に計画中の新スタジアムについて次のように語った。
「計画のプレゼンテーションを準備しているところだ。まだ具体的な日程は決まっていないが、計画はすでに実施段階に入っていると言っていい」

【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。

 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。

 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。

 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。

 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。

 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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