「あのマルディーニに誘われたんだぜ?」大ブレイク中のテオがミラン移籍の舞台裏を告白

2020年01月23日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「初めて会った時はすごく驚いた」

左SBながらミランで攻撃の核を担うテオ。写真:Alberto LINGRIA

 一時はセリエAで二桁順位に沈むなど不本意なシーズンを送るミランにあって、その価値を大幅に高めているのが、テオ・エルナンデズだ。
 
 19年夏にレアル・マドリーから加入した22歳のフランス人左SBは、怪我で出遅れたものの、9月下旬からレギュラーに定着。爆発的なスピードと正確かつ強烈なシュートを武器に初参戦のセリエAで躍動する。1月19日のウディネーゼ戦でも難易度の高いボレーミドルを叩き込み、ここまで公式戦17試合で6ゴール(チーム最多)・2アシストを記録する大活躍。左SBとしては傑出した数字だ。
 
 レアル・ソシエダでのレンタルを終えた19年夏は、インテル、ナポリ、レバークーゼンなどからもオファーが届いていたがテオ本人がミランを選択。その舞台裏を『レキップ』紙のフランソワ・ヴェルドネ記者による『ワールドサッカーダイジェスト』最新号のインタビューでこう打ち明けている。
 
「たくさんのクラブがオファーをくれたけど、ミランはいつだって豪華で偉大なクラブさ。マドリーに次いでチャンピオンズ・リーグを最も多く制覇したクラブだからね(7回)。でも、移籍に至った一番の理由は、やっぱりパオロ・マルディーニの存在だね。俺が夏のバカンスを過ごしていたイビサ島(地中海に浮かぶリゾート地)まで、わざわざ会いにきてくれたのだ。すぐに意気投合したよ」
 
 言わずと知れた元超ワールドクラスのDFで、現在はミランのテクニカルディレクターを務めるマルディーニのラブコールに感動したというテオは、そのレジェンドの印象をこう語る。
 
「まずはリスペクトだね。俺のポジションにおいて、マルディーニは完全なる『神話』さ。おそらく左サイドバックでは、サッカー史上でも最も偉大なプレーヤーだと思う。それに彼は、ミランを体現してもいる。絶対的な模範なんだ」
 
 そして、そんなマルディーニとイビサ島で初めて話したときのことを、こう振り返る。
 
「マルディーニと初めて会ったときは、すごく驚いたよ。俺のプレーやキャリアをよく知っていたし、長いこと注意深く見守ってきてくれたことがすごく伝わってきた。あのパオロ・マルディーニに誘われたんだぜ? すごく嬉しかったし、かなり自信になったね」
 

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