【名古屋】“優勝請負人”との呼ばれ方には苦笑いも…新戦力・阿部浩之に期待される経験値の還元

2020年01月13日 本田健介(サッカーダイジェスト)

タイトル獲得には「泥臭さ、勝つためになんでもする気持ちが大事」

新体制発表会では笑顔も見せた阿部。新天地・名古屋での活躍が期待される。写真;田中研治

 名古屋は1月13日に新体制発表会を行ない、今季の新戦力であるMF阿部浩之らがユニホーム姿で登場した。

 川崎から加入したアタッカーに求められるのは、その高い経験値の還元だ。この3年、所属した川崎では2017、18年のリーグ連覇、昨年のルヴァンカップ優勝貢献し、G大阪時代を含め、数々のトロフィーを獲得してきた。

"優勝請負人"と期待されるのも納得がいくだろう。本人は「勝手に言われているだけですが」と苦笑いを浮かべつつ、「そう言われるように頑張りたい」と新天地での活躍を誓った。

 経験者の視点から話すタイトル獲得の秘訣は「泥臭さ、勝つためになんでもする気持ちが大事」だという。
 だからこそ名古屋でも、チームのプラスになることならば、なんでもする覚悟だ。

「ゴール、アシストを狙っていきたいですが、チームの勝利が優先。自分はそんなに上手い選手ではないし、川崎でも上手いところはそういう選手に任せて、僕は勝つというところに特化してきた。(特別なことを)出していこうという感じはないですが、あまり良い部分ではないところは、遠慮なく言っていきたいと思います」

 シュート技術の高さ、気の利いたパスと、能力は非常に高い。それでもこれまでのクラブで重宝されたのは、周囲のため、そして目標のために、利他的に振る舞えるメンタリティだろう。12日の始動日には早速、若手選手と積極的に会話をする姿が見られた。今後、その力を名古屋でどのように活かすのか注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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