イニエスタ、ポドルスキらを擁して初タイトル獲得の神戸。フィンク監督は新たな補強に関して言及

2020年01月01日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「この歴史的な一勝を私は忘れません」

昨年6月に就任したフィンク監督。神戸を天皇杯優勝へ導いた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[天皇杯決勝]神戸2-0鹿島/1月1日/国立

 1月1日に国立競技場で天皇杯の決勝戦が行なわれ、神戸が鹿島を2-0で下し、初タイトルを獲得した。

「クラブ25年目で初タイトルを獲れたことを誇りに思っています。新国立で初の公式戦で勝つことができ、この歴史的な一勝を私は忘れません」

 そう喜びを語ったのは神戸のトルステン・フィンク監督だ。昨年6月にシーズン半ばで神戸の監督に就任した指揮官は、アンドレス・イニエスタ、ルーカス・ポドルスキ、ダビド・ビジャら豪華助っ人陣に加え、山口蛍、古橋亨梧、藤本憲明ら日本人選手の力を上手く引き出し、クラブに悲願のトロフィーをもたらした。

 チーム作りにおいては選手たちの助けもあったという。

「私が来てから難しい時期もありましたが、大事だったのは選手やスタッフを含めて全員の努力だと思います。このクラブにはリーダー的な選手が何人もいました。イニエスタ選手はキャプテンとしてチームメイトの見本になってくれましたし、ビジャ選手、ポドルスキ選手もそういうキャラクターを持っています。そして日本人選手でも藤本選手であったり、さらに(山口)蛍選手はかけがえのない選手でした。彼の存在も大きかったです。酒井高徳選手もドイツ語でダイレクトにコミュニケーションを取れるので良かったです」
 そして来季はリーグ戦やACLでの躍進を目指すが、そのための補強に関しては次のように話す。

「もちろんクラブ内で補強の話をしています。どういうポジションか、どういうプレースタイルの選手が必要かは確認しています。ただビジャ選手が引退しましたが、夏に補強した藤本選手は今年のためだけに買った選手ではないですし、今後も期待しています。田中順也選手も今シーズン良い働きをしてくれたので、攻撃面に関しては彼らがいます。そのなかで補強があった時は皆さんに報告します」

 新たな歴史を刻んだ神戸がどうパワーアップを果たし、新シーズンに臨むのか注目したい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事