【日本代表】香港代表を見くびると痛い目に…“本田カンボジア”を陥落させた「ジェームス・ハ」に注意せよ

2019年12月14日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

”本田カンボジア”戦では先制点を奪取

第1戦の韓国戦でも先発したジェームス・ハ(14番)。この快足アタッカーには十分警戒したい。(C)Getty Images

 日本代表は12月14日、E-1選手権の第2戦で香港代表と対戦する。11月発表のFIFAランキングでは日本が28位に対し、139位の香港は明らかに格下だが、見くびっていると痛い目にあうかもしれない。

 十分に警戒したいのが、4-1-4-1システムのCFを務めるジェームス・ハだ。イングランド生まれで現在26歳のアタッカーは、17歳でU-23香港代表に飛び級で選ばれた経歴もあり、香港のフル代表としては2017年からプレーしている。

 E-1選手権第1戦の韓国戦でも、前半から快足を飛ばして、香港の攻撃を牽引。度々チャンスに絡み、韓国のディフェンス陣をヒヤリとさせた。ノーゴールに終わったものの、そのインパクトは小さくなかった。
 
 このジェームス・ハのスピードを活かしたカウンターこそが香港代表の真骨頂だ。11月19日のカタール・ワールドカップのアジア2次予選では、本田圭佑が実質的な監督を務めるカンボジアとの一戦で、右からのクロスに飛び込み先制点を奪取。チームが波に乗るきっかけを作り、2-0での勝利に大きく貢献している。

 香港戦で日本は、おそらく、ほとんどの時間でボールを握れるだろう。どんどん仕掛けてゴールを狙うはずだ。だからこそ注意が必要。後ろをきっちり固めて速攻を見舞うのが台湾のスタイルで、相手が前に出てくれば来るほど、このジェームス・ハが本領を発揮するだろう。

 仮に日本は、先制点をなかなか奪えずに焦れるようだと――。前掛かりになったところを狙われ、思わぬ逆襲にあう可能性はある。足もとをすくわれないように冷静に試合を運びたいところだ。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 

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