【J1参入PO決定戦展望】湘南×徳島|2017年以来の顔合わせ! 対照的なハイプレスとポジショナルプレーの激突に注目!!

2019年12月13日 Jリーグ

湘南――〝自分たちらしさ‴の開放が何よりの勝率を高める鍵

故障者/湘南=大橋、澤田 徳島=岸本
出場停止/湘南=なし 徳島=なし

J1参入プレーオフ決定戦
湘南ベルマーレ - 徳島ヴォルティス
12月14日(土)/13:00/Shonan BMWスタジアム平塚

湘南ベルマーレ
今季成績(J1):16位 勝点36  10勝6分18敗 40得点・63失点
 
【最新チーム事情】
●J1最終節・松本戦は1-1の引き分け、16位でフィニッシュ
●J1参入プレーオフはクラブ初、徳島とは2017年以来の対戦
●シーズンチケットホルダーと株主を対象に「感謝の集い」を開催
 
【担当記者の視点】
 湘南は今週末、クラブ史上初のJ1参入プレーオフに臨む。対する徳島とはJ2を舞台に戦った2017年以来の顔合わせとなる。2年前は2戦2勝と湘南が取ったが、以降ともにチームのスタイルを育んでおり、ましてや一発勝負のプレーオフに過去の戦績の出る幕はない。

 ホームの湘南は8月半ば以降勝利が遠のき、シーズン終盤の連敗は最終的に6まで延びた。だが連敗中に指揮権を引き継いだ浮嶋監督のもと、戦術を整理するなど彼らは一歩ずつ前進してきた。果たして、優勝争いを演じるFC東京と引き分け、ホーム最終戦で広島に勝利し、最終節は松本に引き分けと、ラスト3試合を1勝2分けの負けなしで締めくくったことがその歩みのなによりの証左と言えるだろう。

 背景には湘南らしさの回復がある。ラインを高くコンパクトに保ち、前線から連動してボールを奪いに行く。プレスバックとともにボールホルダーを囲い込み、素早く攻撃へと転じる場面は少なくない。前向きな守備はゴールへの推進力も加速させ、かたや相手に押し込まれれば粘り強く身を挺す。

 ポゼッションに優れる徳島に対しても自分たちのやるべきは変わらない。走力をベースにハイプレスを仕掛けながら、先制点を目指していく。相手の鋭いカウンターに対するリスク管理を含め、弛まぬ集中力が長い笛が鳴るまで求められよう。

 勝てば15位以上が決まる条件下にあった松本戦では硬さも見られた。今回もレギュラーシーズンとは異なる緊張感に包まれることが予想されるなかで、いつもどおりに自分たちらしさを開放することが勝利の確率を何より高めよう。レギュレーション上は引き分け以上でJ1残留を勝ち取れるが、ホームの後押しのもと、あくまで勝利を求めていく。
 

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