【山形】木山監督が退任。クラブは「強く慰留」したが…

2019年12月11日 サッカーダイジェスト編集部

クラブの無念が伝わってくるのは…

今季限りで山形の監督を退任する木山氏。写真:徳原隆元

 2019年12月11日、山形が木山監督の退任を発表した。

 在任3年目を迎えた2019年シーズン、木山監督はチームをまとめあげ、J2の前半戦を首位ターン。最終盤に失速したものの、プレーオフ圏内の6位に導いた。J1参入プレーオフ1回戦で大宮を破り、続く2回戦で徳島に敗れたものの、そのチームの躍進に貢献したという意味で、木山監督の手腕は評価できるものだった。しかし──。

 本人はJ1昇格を果たせなかったことに大きな責任を感じているという。以下がクラブから発表された木山氏のコメントだ。

「モンテディオ山形のファン・サポーターの皆様、いつも応援ありがとうございます。このチームを率いて3年目の今年、私自身、『必ず昇格する』という気持ちで、全身全霊取り組んでまいりました。結果、プレーオフには進出できましたが、 J1 に昇格することができませんでした。残念な結果となってしまいましたが、選手達はこの経験を糧に、さらに進化し、J1に昇格してくれると信じています。ファン・サポーターの皆さんは、暑い日も寒い日も、どんなに遠い場所でも、私達に大きな声援を送ってくださいました。ベンチから見た、青と白の皆さんの姿は忘れません。私はチームを離れますが、これからもモンテディオ山形へのご声援をよろしくお願いいたします。3年間、本当にありがとうございました。」

 クラブの無念が伝わってくるのは、山形の相田社長のコメントである。

「木山隆之監督とは、かねてから来シーズンの契約継続についてお話をさせていただいておりました。しかし、クラブの目標であった今季のJ1昇格を果たせなかったことについて、監督ご自身は非常に責任を感じていらっしゃいました。それでもクラブとして何度もお話をさせていただき、強く慰留いたしましたが、この度ご本人の意向を踏まえ、このような決断となりました。J1昇格に向けて木山監督が築かれた功績を糧に、我々はさらなる成長を皆様に誓い、来シーズンに向かって参ります。木山監督の3年間の功績に感謝申し上げるとともに、これからのご活躍を心から願っております」

 成長過程にあるチームだっただけに来季の戦いぶりが楽しみだが、果たして指揮を執るのは……。決まり次第、クラブから発表される予定だ。

構成:サッカーダイジェスト編集部


 
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