今冬のバルサは「買いより売り」。ラキティッチは高値で売却できる最後のチャンス

2019年11月23日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

アトレティコからのオファーは断る

バルサで出場機会を減らしているラキティッチ。今冬の退団は不可避か。(C)Getty Images

 1試合未消化ながら、13節終了時点でラ・リーガの首位に立つバルセロナ。3連覇を狙うチームにとってもちろん悪い結果ではない。だが、すでに3敗を喫し、10位オサスナとの勝点差はたったの6しかないことを考えると、とても大満足の前半戦とは言えない。

 それだけに、1月にオープンする冬の移籍マーケットでどんな動きを見せるのかが注目されるが、スペイン紙『AS』のセルヒオ・サントス記者は、「新戦力の獲得は検討されていない」と断言する。そして、こう続けた。

「この冬に実現の可能性が高いのは、買いより売りのオペレーションだ」
 
 中盤で出場機会を激減させているイバン・ラキティッチとカルレス・アレニャがその最有力候補だと言われており、とくに前者は退団の可能性が高いという。

「31歳のラキティッチは、年齢的にも高値で売却できる最後のチャンス。バルサは幅広く受け入れ先を探している」

 主な新天地候補はインテル・ミラノ、ユベントス、マンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマンといったところ。アトレティコ・マドリーからのオファー(4000万ユーロを提示)には「正式に断りを入れた」ようだ。

 一方、カンテラ育ちのアレニャには、セルタやベティスが興味を示している。国外ではトッテナムも関心を寄せていたが、「完全移籍での獲得を希望するトッテナムに対し、バルサはレンタルでの放出以外は頭にない」と、両クラブの間には決定的な隔たりが存在する。

 加えて、先日の指揮官交代(マウリシオ・ポチェティーノからジョゼ・モウリーニョへ)。もともと低かったロンドン行きの可能性は、完全に消えつつあるようだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
協力●下村正幸
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