【J1優勝争い】“3強”の番記者コラム「優勝するのは俺たちのクラブだ!!」

2019年11月12日 サッカーダイジェスト編集部

あのホテルマンでなくても、何かが起きそうな予感が…

G大阪を指揮した14年シーズンに国内3冠を成し遂げた長谷川監督(写真)は、その実績もあり至って冷静。戦い方にもブレはない。写真:徳原隆元

 J1リーグも残り3節。31節終了時点のトップ3は、勝点62で首位に立つFC東京、同61の2位横浜、同59の3位鹿島という顔ぶれに。

 リーグタイトルを目指して熾烈なバトルが繰り広げられているが、それぞれのクラブの番記者たちは、今後の展開をどう展望しているのか。

 高まる優勝への期待感――その理由を語ってもらった。

――◆――◆――
1位 FC東京編
(勝点62 19勝5分7敗/44得点・24失点)

 クローゼットの奥にしまい込んだコートを引っ張り出す季節に、順位表を長めながら頬をつねる日が来るなんて……。

 万年中位、勝負弱いと言われてきた、あのFC東京が最終盤までこの順位にいる。常勝・鹿島と、リーグ最多得点の横浜と、優勝を懸けて争っているのだ。あの有名なホテルマンでなくても、「姉さん、事件です」と言って何かが起きそうな予感がしてしまう。

 ただ、そうした騒がしい外野とは違い、現場はいたって冷静だ。シーズン当初と変わりなく、平常運転のままと言っていい。長谷川健太監督は「自分たちのサッカーをやるだけだ」と言い、選手たちも異口同音に「いつも通りやるだけ」と口にする。

 例年との一番の違いは、まさにそこにある。90分間献身的に戦い、快足2トップを生かした攻撃でゴールへと迫る。一戦必勝で、目の前の相手を一つひとつ倒していくだけだ。

 そうやってここまで戦ってきたからこそ、それを曲げずに残り試合も戦い抜く腹積もりができている。

 最古参の森重真人も、このヒリヒリとした状況を「楽しめている」というから、「これは」と思ってしまう。季節外れのサングラスも準備しておこうかと、騒がしい外野だけが焦っている。

著者プロフィール
馬場康平(フリーライター)
1981年生まれ、香川県出身。東京中日スポーツなどで取材活動。

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