マンCがついに「偽のGK」を採用? CLアタランタ戦でグアルディオラ監督が下した決断とは…

2019年11月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

投入直後にいきなり見せ場が!

壁を抜けてきたマリノフスキのFKを、正面で受けるウォーカー。前に落としてしまったが、すぐにボールを掴み事なきを得た。 (C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグのグループステージ4節、アタランタとのアウェーマッチでマンチェスター・シティのピンチを救ったある選手に、称賛が集まっている。
 
 1-1で迎えた81分だった。センターサークル付近でMFイルカイ・ギュンドアンがボールを奪われ、アタランタのカウンターが炸裂。素早い切り替えからMFアレハンドロ・ゴメスがスルーパスを通し、高く押し上げていたマンCのDFラインの裏にヨシプ・イリチッチが抜け出す。その瞬間だった。勢いよく飛び出してきたGKクラウディオ・ブラーボが、右にかわそうとしたスロベニア代表FWを倒してしまうのだ。
 
 ペナルティーエリアの外だったとはいえ、このプレーでブラーボは一発退場。筋肉トラブルでハーフタイムに守護神エデルソンを下げていたマンCは、ベンチにGKが不在の状況に陥ってしまう。このピンチにジョゼップ・グアルディオラ監督は、リャド・マハレズに代えて右SBが本職のカイル・ウォーカーをGKとして投入する決断を下すのだ。
 
 背中に「BRAVO」の名前が入ったユニホームに着替えてゴールマウスに向かったウォーカーの見せ場は、いきなり訪れる。ブラーボのそのファウルでアタランタに与えていたFKの場面。キッカーを務めるのは、このタイミングで投入されたルスラン・マリノフスキで、直接FKに定評のあるMFだった。
 
 左足で力強く蹴り出されたボールは、壁の横を抜けてウォーカーの正面へ。ワンバウンドして飛んできた鋭いボールをキャッチできず前に落としてしまったものの、敵が寄せるより早く捕球することに成功し、ピンチを見事に凌いでみせた。
 
 その後、アタランタがゴール前に送り込んだフィードに反応してボールを収めた場面以外にピンチはなかったとはいえ、チームの窮地を救ったそのプレーぶりに、ツイッター上ではマンCの日本語公式アカウントが「偽ゴールキーパー」と書き込めば、アタランタのMFマルテン・デローンも「お見事! まったく心配なかった」とツイートするなど、突然の抜擢に応えたウォーカーのパフォーマンスを称えていた。
 
 試合はウォーカーの活躍もあり、1-1のドローで終了している。
 
●構成/ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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