「審判のせいにするな」「言い訳だ」ピャニッチが“ユベントス優遇説”に反論!

2019年11月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

セリエA10節には物議を醸す判定が多く…。

セリエA10節でユベントスは、試合終了間際にC・ロナウドのPKで勝利を収めた。(C)Getty Images

 VARが導入されて以降もセリエAでは、レフェリーの判定を巡る議論が尽きることはない。現地時間10月29~31日に行われた10節でも、物議を醸すシーンがいくつもあった。
 
 例えばナポリはアタランタ戦の85分、フェルナンド・ジョレンテがペナルティーエリア内で敵DFに抱き付かれるよう形で倒れたがPKを得られず。その直後に同点ゴールを浴びて2-2で引き分けた。レフェリーに強く抗議したカルロ・アンチェロッティ監督はレッドカードを食らっている。
 
 またローマはウディネーゼ戦で、そこまで激しくなかったチャージでフェデリコ・ファシオが1発レッドカードを提示された。4-0で勝利して結果には直結しなかったとはいえ、微妙なレフェリングだったことは間違いない。
 
 その一方でユベントスはジェノア戦で、試合終了間際にクリスチアーノ・ロナウドがペナルティーエリア内で倒される。やや微妙なシーンだったがPKと判定され、この1点が決勝ゴールとなり2-1で勝利した。
 
 ユベントスは2006年にカルチョポリ(審判操作も含む一大八百長スキャンダル)が発覚し、優勝剥奪やセリエB降格の処分を受けて以降も、「レフェリーに優遇されている」との声が少なくなく、セリエA10節の数々のエピソードで余計にそれが助長される形となった。
 
 しかし、ユベントスの司令塔ミラレム・ピャニッチは、そうした声に反論。『トゥットスポルト』紙のインタビューの中でこう語った。
 
「審判のせいで負けることなんてありえない。それは単なる言い訳さ。敗戦して頭に血が上っていれば、何か言いたくなることもある。自分ではなく誰かを非難するのは簡単だろう。でも、それは正しいのかな? レフェリーだって僕たちと同じく人間で、時には間違いを犯す。いまはVARもあるしね。気にするに値しない話だね」
 
 ピャニッチを怪我で欠いたジェノア戦でユベントスは、途中出場のアドリアン・ラビオがイエローカード2枚で退場。それもあってボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFは、「やっぱりユベントスだけが優遇されている」との声は間違っているとの見解を示した格好だ。
 
 現地時間11月2~3日のセリエA11節では、余計にレフェリングに注目が集まりそうだ。
 
構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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