入れ替わったふたりの俊英FWの評価。マドリーで飛躍を遂げる18歳のロドリゴに対して先輩ヴィニシウスは…

2019年10月31日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

セレソンでも立場は逆転か

レガネス戦で今季2点目を挙げるなど、ロドリゴはマドリー内で確実に存在感を高めている。(C)Getty Images

 ラ・リーガ11節で格下レガネス相手に5-0の大勝を飾ったレアル・マドリー。マルコ・アセンシオに続き、ガレス・ベイルも怪我で離脱したマドリー攻撃陣を支えたのは、新加入のブラジル人アタッカー、ロドリゴだった。

 8日前のガラタサライ戦(CL第3節)に続いてスタメンの座を勝ち取ったロドリゴは、7分にカリム・ベンゼマのクロスの折り返しをダイレクトで叩き込み、チームに貴重な先制点をもたらすと、その後も試合終了までサンティアゴ・ベルナベウのピッチに残り、デビュー4戦目とは思えない落ち着いたプレーで勝利に貢献した。

「いま起こっていることすべてに満足している。すべての物事がものすごいスピードで進んでいるんだ。こんなことになるとは考えてもいなかったよ」

 レガネス戦後にそうコメントし、チーム内でのプレゼンスを確実に高めているロドリゴだが、その一方で1年早くマドリーに入団し、ロドリゴと同胞でポジションも同じであることからなにかと比較されることが多いヴィニシウス・ジュニオールは、今シーズン2度目のベンチ外となった。

 トップデビュー以来、4試合で早くも2ゴール目をゲットしたロドリゴ。今シーズンの通算得点でもここまで1得点の先輩FWを上回った18歳は、ジネディーヌ・ジダン監督の信頼も勝ち取りつつあるようだ。

 指揮官は「トップチームとカスティージャ(Bチーム)の両方でプレーさせる」という当初の考えこそ崩していないものの、「ロドリゴは強いパーソナリティーの持ち主。試合を重ねるごとに良くなっている」と称賛のコメントを寄せている。今後トップチームでの出番が増える可能性はかなり高そうだ。

 一方で出場機会を減らしそうなのがヴィニシウスだ。最近は焦りからかスタンドプレーを連発し、マジョルカ戦(ラ・リーガ9節)でも、ともに前線を構成するベンゼマらを呆れさせ、イラつかせていた。また、ブラジル代表のチッチ監督も、11月の親善試合(15日のアルゼンチン戦と19日の韓国戦)にはロドリゴを招集。ヴィニシウスは選外となっている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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