ジャカの“背信行為騒動”は収拾する気配なし。監督の謝罪要求を拒否したキャプテンはSNSのプロフィール画像を――

2019年10月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

騒動は泥沼化している

サポーターからの罵声に怒り、ユニホームを脱いでロッカールームへと去ったジャカ。その振る舞いに非難の声は止む気配がない。 (C) Getty Images

 ガナーズのキャプテンを巡る騒動は、泥沼の様相を呈している。

 問題となっているのは、現地時間10月27日に行なわれたプレミアリーグ第10節、アーセナルが本拠地エミレーツ・スタジアムにクリスタル・パレスを迎えた一戦で、キャプテンのグラニト・ジャカが見せた振る舞いだ。

 開始9分までに2点をリードしながらも、32分と52分にゴールを許し、追いつかれて迎えた61分。ブカヨ・サカとの交代を命じられたジャカに対し、フラストレーションを溜め込んでいたホームサポーターからブーイングが浴びせられた。

 すると、これに不満げな表情を浮かべたジャカは、耳に手を当ててファンを挑発。さらにユニホームを脱ぐと、そのままドレッシングルームへと消えて行ってしまった。

 英公共放送『BBC』によれば、ロッカールームへ引き下がる際にジャカは、「クソッタレ」と暴言を吐いたとされている。真相は定かではないが、いずれの行為もチームやサポーターに対する背信と取られても仕方ない振る舞いである。

 指揮官のウナイ・エメリは、試合直後の会見で、「彼は間違っている」と指摘。さらに後日、こう語った。

「今の彼は動揺し、打ちひしがれ、悲しんでいる。昨日や今日だけではない。彼はサポーターから嫌われていると感じている。ただ、彼は自分が間違っていたと分かっている。ああなるのは人間としては普通だ。どんな選手でもサポーターのサポートが必要だ。個人的な過ちを犯した場合、その状況について謝る必要があると思う。私はそうすることを好む」

 酌量の余地があると擁護しつつも、謝罪をすべきだと指摘し、平和的な解決を模索しているエメリ。そんな指揮官の想いとは裏腹に当のジャカは、サポーターへの不信感から謝罪要求を拒否しているようだ。

 英紙『The Times』によれば、ジャカはエメリの求めを拒否。さらにSNSのプロフィール画像を、アーセナルからスイス代表のユニホーム姿に変更した。

 これを受け、一部のアーセナル・サポーターはジャカのSNSを"集中攻撃"。「お前はプレミアリーグで最低の選手だ」や「もう二度とプレーするな」、「お願いだ。出て行ってくれ」といったコメントが相次いでいる。

 エメリは、「私の考える理想的な未来は、彼をサポートする全員が、またジャカがアーセナルのためにプレーするのを見ることだ」と語っているものの、スイス代表MFが再びエミレーツのピッチに立った時、サポーターはどう迎えるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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