「死角から…」原口元気の同僚GKがボールを殴ろうとして前代未聞の退場に! ロスタイムの失点に怒って――

2019年10月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

故意ではなかったとはいえ…

かつてレスターで岡崎慎司とともにプレーしたツィーラー。その退場劇は驚きに満ちたものだった。 (C) Getty Images

「GK大国」ドイツの名手が、思わぬ形でピッチを去った。

 現地時間10月26日に行なわれたブンデスリーガ2部の第11節カールスルーエ対ハノーファーの一戦は3-3で引き分けとなった。

 激しい撃ち合いとなったこの試合で、物議を醸しているのが、試合終了間際に起きたハノーファーの守護神ロン=ロベルト・ツィーラーの退場だ。

 後半アディショナルタイム3分にヘンドリク・ヴァイダントのゴールで勝ち越しに成功したハノーファーだったが、その2分後に同点弾を献上してしまう。その直後だった。

 勝利を目前にした失点に腹を立てたツィーラーが、ゴールの中からはね返ってきたボールを手で殴りつけようとしたところに、得点したカールスルーエのDFダニエル・ゴードンが死角から接近。これに気付かずに、ドイツ代表GKは、ボディブローを食らわせてしまったのだ。

 故意ではなかったとはいえ、敵の選手の腹に一発を浴びせてしまう形となったツィーラーには、この日2枚目のイエローカードが提示され、あえなく退場となった。

 2014年のブラジル・ワールドカップのドイツ代表メンバーで、世界一も経験した名手の振る舞いに、各国メディアも反応。英紙『The Sun』は、驚きをもって伝えている。

「ハノーファーの守護神は相手の腹部にパンチを誤射した。誰もが勝利を確信していたなかでの失点直後に起きた奇妙な事件であり、異常な瞬間だった」

 もちろん、本人は反省しきりだ。試合後、地元メディア『Sportbuzzer』の取材に対して、次のようにコメントしている。

「僕は、ただボールを殴りたかっただけなんだ。その時にゴードンが死角からやってきて当たってしまった。だから、主審はイエローカードを出さなきゃならなかった。当たってしまったのは事実だし、判定に不満はない。もっと賢くならなきゃね……」

 チームメイトも、退場は致し方なしといった様子だ。ヤン・シュラウドラフは、「レフェリーの判断に文句を言うつもりはないよ」とコメントを残している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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