【ルヴァン杯決勝|展望】札幌×川崎|初の大会王者へ―“攻撃バトル”を制すのはどちらだ!?

2019年10月25日 サッカーダイジェスト編集部

札幌――グループステージから勝ち上がってきた勢いを活かせるか。

故障者/札幌=宮澤、駒井 川崎=馬渡、守田、原田、藤嶋、齋藤
出場停止/札幌=なし 川崎=なし

ルヴァンカップ決勝
北海道コンサドーレ札幌 - 川崎フロンターレ
10月26日(土)/13:05/埼玉スタジアム2002


北海道コンサドーレ札幌
■今大会成績
グループステージ(Aグループ):1位 勝点9 2勝3分1敗 13得点・11失点
プレーオフステージ
対磐田(A)〇2-1
対磐田(H)〇2-1 
ノックアウトステージ準々決勝
対広島(H)〇3-2
対広島(A)△1-1
ノックアウトステージ準決勝
対G大阪(A)●1-2
対G大阪(H)〇1-0
※アウェーゴールの差で勝利

【最新チーム事情】
●クラブ史上初のファイナルへ。
●チャナティップら負傷者の動向が気がかり。
●直近のリーグ戦はC大阪に敗戦。
●鈴木とA・ロペスの大会得点王争いも注目。
【担当記者の視点】
 クラブ史上初となる決勝進出とあって、モチベーションは高まっている。当日はベンチ入り以外の選手も全員、そしてクラブ職員も全員、現地入りすると報じられており、そうした空気感もピッチでプレーをする選手たちを力強く後押しするだろう。

 ただし、気がかりなのはメンバー構成だ。直近のリーグ戦である18日のC大阪戦(●0-1)はジェイ、チャナティップ、荒野が負傷欠場。加えて前半途中に宮澤も負傷で退き、川崎との大一番の出場可否が流動的となっている選手が複数いる。もちろん、当日までに怪我が癒えれば、体力面では準備万端とも言えるため、復帰を果たした選手の活躍には期待が集まるところだ。

 そうしたなかで、C大阪戦では相手のパスワークに完全に後手を踏む形となってしまった。前線からの守備がなかなか機能しなかっただけに、同じようにパスワークを武器とする川崎が相手の決勝戦でどこまで修正できるのか、ポイントとなる。

 また、攻撃面に目を向けてもC大阪戦は無得点。G大阪とのルヴァンカップ・準決勝を振り返っても、第1戦はキム・ミンテがセットプレーのこぼれを押し込み、第2戦では鈴木のスーパーゴールと、個人の力が光った。攻撃面の連係をどれだけ改善できるかもカギとなるだろう。大会得点王を争っている鈴木、A・ロペスの得点力にも期待したい。

 一方、一発勝負ではセットプレーが結果を分けがちだ。C大阪戦では14本ものCKがありながらも無得点。これをネガティブに見るか、それとも次こそは得点につながるはずとポジティブに捉えるか。福森という好キッカーがいるだけに活かしたい。

 いずれにせよ、川崎には経験値の部分では上回られている。だが、札幌にはグループリーグからここまで駆け上がってきた勢いがある。十分に勝機を見い出せるはずだ。

次ページ川崎――負傷していた登里や新井も問題はなさそう。

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