今シーズン、バルセロニスタ（バルセロナのファン）に特大の驚きと興奮を提供しているティーンエイジャーは、アンス・ファティだけではない。現在16歳で、今月26日にブラジルで開幕するU-17ワールドカップにもスペイン代表の一員として出場する"ペドリ"ことペドロ・ゴンサレスもそのひとりだ。

　2002年11月25日生まれの攻撃的MFは、ファン・カルロス・バレロンやダビド・シルバなど、過去に多くのテクニシャンを輩出してきたカナリア諸島の出身で、来夏のバルセロナ移籍がすでに内定している。

　バルサが獲得に費やした金額は500万ユーロ（約６億2500万円）。今シーズンはカンテラ時代から所属する故郷の名門ラス・パルマスで引き続きプレーするが、2020年７月からは正式にバルサ（当面はBチーム）の一員に。契約期間は２年で、さらに２年間の延長オプションがついているという。

　視野が広く、ボール扱いが巧みで、未来のクラック候補にも挙げられるペドリは、16歳ながらラス・パルマスでは不動のレギュラーとして中盤に君臨。12節を消化した２部リーグで10試合に出場し（すべて先発）、３ゴール・３アシストを記録している。

　現地紙『MARCA』が「新しいイニエスタ」と紹介するスーパーな16歳は、今後その偉大な才能をどこまで伸ばせるのか。チーム最年少として参加するU-17ワールドカップでの活躍にも注目したいところだ。ちなみにスペインの初戦は28日（現地時間）、パブロ・アイマール監督率いるアルゼンチンと対戦する。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部