【J1展望】広島×神戸|好調のスター軍団に、広島はどう対策するのか?

2019年10月04日 サッカーダイジェスト編集部

広島――「泥くさい攻撃と失点しない守備が必要」(城福監督)

故障者/広島=L・ペレイラ、東 神戸=なし
出場停止/広島=なし 神戸=なし

J1リーグ28
サンフレッチェ広島 - ヴィッセル神戸
10月5日(土)/16:00/エディオンスタジアム広島
 
サンフレッチェ広島
今季成績(27節終了時):6位 勝点44 12勝8分7敗 34得点・22失点
 
【最新チーム事情】
●診断より2週間も早く名古屋戦で復帰したドウグラス・ヴィエイラが先発へ。
●攻守において細かなポジション取りをトレーニングで準備。
●森島司と大迫敬介がU-22日本代表に選出。
【担当記者の視点】
 6月の湘南戦以降、相手に対する対策を最少限度に止め、自分たちに視点を向けて城福監督は取り組んできた。スタッフが集め、分析したデータの「20%くらいしか渡していない」と指揮官は言う。相手のことを考えるよりは自分たちに何ができて、何ができていないかを考える。それによって、自分たちのチームをシェイプアップすることで戦闘力を上げてきた。そしてその方法論は成功し、11試合連続負けなしにつながった。
 
 ただ、好調・神戸戦への準備において指揮官はメリハリのついたトレーニングメニューで構成した。相手の情報をゼロにして個人の能力を発揮することに注力した練習。一方で、プレーの一つひとつを止めて具体的な指示を出し、攻守にわたって相手の情報と対処策を細かく選手たちに伝えた日もあった。
 
「神戸はストロングがはっきりしているチーム。攻守のイメージをはっきりと持って欲しかった」と指揮官は意図を説明。「神戸は3バックにしてから負けなくなった。守備ではしっかりと組織的なブロックを作ってくるし、ディシプリンもインテンシティーも上がってきた」とスペシャルな攻撃だけでなく組織的な守備も警戒。その相手に対して勝点3を取るために「泥くさい攻撃と失点しない守備が必要」と言い切った。
 
 当日は約3万人の大観衆が訪れる可能性もあり、だからこそホームチームとして力強いプレーが求められる。「集まってくださった皆さまに、感動を贈るプレーを」。指揮官も選手も、決意は同じだ。

次ページ神戸――ビジャがここにきて身体のキレを増している

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事