【鹿島】内田篤人が札幌戦で約6か月ぶりの先発復帰か? 「いつでも、とは思っています」

2019年09月27日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「そうそう。ここからが大事だから」

札幌戦で先発復帰するかもしれない内田。頼れる男の帰還で、チームはさらに勢いづくはずだ。写真:田中研治

 勝てば暫定首位に――。3年ぶりのリーグタイトル奪還に向け、大事な一戦となる9月28日の27節・ホーム札幌戦で、キャプテン内田篤人が約6か月ぶりに先発復帰するかもしれない。
 
 今季リーグ戦での最後のスタメン出場は、1-1で引き分けた3月30日の5節・磐田戦。この試合で内田は右膝を痛め、58分に途中交代。その後はしばらく戦列を離れていたが、8月14日の栃木との天皇杯3回戦で、84分に途中出場して実戦復帰。さらに9月1日のリーグ25節の清水戦でも途中出場しているが、それ以外ではベンチ入りするも、なかなかピッチに立てずにいた。
 
 直近の9月25日の天皇杯ラウンド16の横浜戦もベンチ入り。試合は、中村充孝のハットトリックと伊藤翔のダメ押し弾で4-1の圧勝を飾る。77分に4点目が決まると、その2分後、大岩剛監督はこの日、2枚目の交代カードを切る。59分の中村→白崎凌兵に続き、セルジーニョを下げて、土居聖真を投入する。
 
 残る交代枠はひとつ。ビブスを着てスタンバイしている内田は、いつもより入念にストレッチを行なっているように見えた。
 
「俺も準備してね。あるかな、と思ったけど」
 
 最後の交代カードは、自分か、もしくはルーキーFWの有馬幸太郎かと内田は予想していたという。だが、85分、指揮官の選択はレオ・シルバ→小泉慶だった。
 
「次の試合(中2日で臨む札幌戦)を考えた場合、レオを休ませて、セルジを休ませて。(怪我から復帰した)充孝は久しぶりの試合で、あのペースでやっていたら90分を持たせるのは難しかったと思うし。プラン通りというか、一番良い交代だったと思います」
 
 ベンチ入りも、出場機会はなし。戦線離脱中も含め、内田にはこれまで何度となく、早く試合に出てほしい、というこちらの勝手な希望を伝えてきた。横浜戦の後も同様に。
 
「まあまあまあ。そろそろじゃないですか。分からないけど。いつでも、とは思っています」
 
 連覇を狙うACLはベスト8で散ったが、J1リーグはもちろん、ルヴァンカップは4強入り、天皇杯はベスト8進出と、まだ"国内3冠"が残っている。連戦はまだまだ続く。
 
「そうそう。ここからが大事だから」
 
 その大事な局面で頼れる男が戻ってくれば、そこで期待通りのパフォーマンスを見せられれば、チームはさらに勢いづくはずだ。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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