「ゴールを決める感動が分かった」マドリーの“神童”ヴィニシウス、涙のゴラッソ! ジダンも賛辞を贈る

2019年09月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

約7か月ぶりのゴールに感極まって…

ブーイングにもめげず、久々のゴールを決めたヴィニシウス。人目をはばからずに涙を流した。 (C) Getty Images

 マドリーの神童に待望の一発が飛び出した。

 現地時間9月25日、ラ・リーガ第6節が行なわれ、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでオサスナを迎え撃ったレアル・マドリーは2-0で勝利し、単独首位に浮上した。

 序盤からマドリーが優勢に進めた試合で、そのクオリティーを示したのが、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールだ。35分、相手ペナルティーエリアの左手前でトニ・クロースからボールを受けると、カットイン気味に持ち出してから右足を一閃。狙いすましたシュートは、ゴール右上へと突き刺さった。

 今年2月3日に行なわれたアラベス戦以来、約7か月ぶりのゴールというのもあって、ヴィニシウスは、感極まって涙を流して喜びを表現した。

 セレソンの未来を担うドリブラーのゴラッソにスペイン・メディアも賛辞を寄せている。マドリーの贔屓紙で知られる『Marca』は、「ベルナベウを驚かせたのはブラジルのサンバだった」として、次のように称えた。

「今夜はヴィニシウスのためにあった。アザールの温存にともなって起用された19歳のブラジリアンは、最高のスタートを切れずに群衆から痛烈な野次と口笛を浴びせられたが、それに素晴らしいゴールで返答した」

 試合後、ヴィニシウスは、「僕が上手くプレーできなかったから、口笛を吹かれるのは当然だった」と語ったうえで、得点直後に涙した理由を恥ずかし気に明かしている。

「でも、僕が夢に見たゴールができて本当に良かった。泣いてしまったのは、ホッとしたからだろうね(笑)。本来の僕自身になるのに長い時間がかかったし、今シーズンもここまでは良くなかった。僕はこの瞬間のために一生懸命に働いているんだ」

 ヴィニシウスを先発に抜擢したジネディーヌ・ジダン監督も、目を細めた。

「サンチャゴ・ベルナベウでゴールを決める感動が分かったね。ヴィニシウスの得点は彼にとっても重要だったし、我々にとっても幸せなものだった」

 クラブのレジェンドでもある指揮官からも称賛を受けたヴィニシウスは、ここから一気に調子を上げていけるのか。そのパフォーマンスに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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