新潟DF堀米悠斗がフットサル日本代表の兄から受けた期待と刺激

2019年09月26日 大中祐二

特に注目しているのが、横浜F・マリノスのサイドバックのプレーだ

今シーズンは13試合に出場している堀米悠斗。アルビレックス新潟は在籍3年目。(C)ALBIREX NIIGATA

 9月7日、J2リーグ31節のジェフユナイテッド千葉戦で、アルビレックス新潟で3シーズン目のDF堀米悠斗が、北海道コンサドーレ札幌でプレーしていた2015年以来のゴールに近づいた。

 開始早々の5分、MF戸嶋祥郎からのパスを敵陣中央で受けると、一気にペナルティエリア内へボールを運ぶ。飛び出してきた千葉のGK鈴木椋大にブロックされたが、そのこぼれ球からFWレオナルドが決めて、チームは先制に成功した。

 4-2-3-1の左サイドバックでありながら、曖昧な位置取りからの、大胆な中央突破。これは今、意識している「偽サイドバック」のプレーに合致する。

 特に昨年から注目しているのが、横浜F・マリノスのサイドバックのプレーだ。開幕前のキャンプでは、映像分析担当の能仲太司コーチに頼んでプレー集を作ってもらうなど、研究に余念がない。千葉戦の5分に決めていれば、カップ戦も含め、自身の通算2ゴール目になるところだった。

「何だよ、決めろよ」。いじってきたのは、2歳上の兄、将太である。フットサル選手として、地元・札幌のエスポラーダ北海道でプレーする兄は、弟の新潟でのプレーを常に映像で追い掛けている。先週末の第33節・ヴァンフォーレ甲府戦も見ていて、千葉戦で惜しいところまで行ったからこその、『ゴールを決めろよ』の檄だった。

 兄が甲府戦を観戦したのは、新潟でのことだった。甲府戦から2日後の23日、フットサル日本代表として、長岡市で開催されるタイ代表戦に臨むため来県中だったのだ。

 チームがオフだった23日、弟は会場であるアオーレ長岡に集まった観客1900人の一人として、兄の試合を観戦した。「あまり調子が良くなさそうで、プレーしたのは前半だけだった」のは残念だったが、「すごく面白かった。やっぱりフットサルは激しい。何より、日本代表のユニフォームを着てプレーしている姿がかっこよかった」と大いに刺激を受けた。

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